未曾有のバイトテロが発生

 

 バイト先のデキる後輩の出現により、自分も色々と考えさせられたわけなんですが・・・。
その後は心を入れ替えて、これまで以上に真面目に働いていました。
そんなある日のこと。
出勤してきたアネさんからとんでもない話を聞かされました。
なんとワカテ君、つい先日3時間30分の遅刻をしたあげく、それを押し黙ったままシラッと退勤したそうです。

 
 

 事の発端はこうです。
その日もパートや社員は、通常通りに出勤。
フジ子さんなどは、開店準備をしていたワカテ君といつものように雑談をしたりしたそうです。
そして定時になって、「お先に失礼します」とワカテ君が帰ったのですが・・・。
 
 
 この15分後。
社員たちが出勤してきて料理の出来をチェックをすると・・・異変に気付きました。
「あれ?この食材、なんかいつもと違わねえか・・・」。
鍋から慌ててトングで食材などを引っ張りだして見てみると、長時間煮込んだはずの野菜はまったく溶けておらずほぼ原型のまま。
加えてスープにはいつもなら浮いていないはずの、尋常ではない大量のアクが発生しており・・・。
これらのものを見たベテラン社員は、ここで気付いたそうです。
「あ、これちゃんと作られたものじゃない」と。
 
 
 そして後で分かったことだそうなんですが、この日のワカテ君のタイムカードを確認してみると、定時から3時間30分後に出勤したという打刻が。
つまりワカテ君は・・・・・・5時間かけてやる行程を、1時間30分に短縮するという信じられない暴挙を行ったのです。
更にこの事実を社長はおろか、パートや社員に一言も告げることなく退勤して逃走。
その後、店にいるパートや社員たちがどういう目に遭うのかは、少し考えを巡らせれば分かることなのに・・・。
これを聞かされたときは、ほんとうに信じられませんでした。
同じ仕事をしている者としてはありえないことすぎて。
おそらく社長が店を数年前にスタートさせて以降、最低最悪の事件かと。
店の同僚を裏切るのはもちろんのこと、お客様にもまともじゃないものを食べさせようとしたわけですから。
 
 
 
 ちなみにこの事実が明るみになった時点で、開店までは残り30分。
開店すればお客様がやってくるのに、看板メニューの料理が出せないというとんでもない状況。
しかもわずかな残り時間で、その場に残された料理をいつもと同じ味に仕上げることは絶対に不可能。
店にいる従業員たちは絶体絶命の窮地に追い込まれました。

 
 

 そしてこの後・・・。
社員は社長に連絡を取り何とか対応しようとしたそうですが、圧倒的な準備不足のため、もう営業がスタートした後は地獄。
料理が完成するまでは通常通りのメニューが提供出来ないため、看板メニューを食べに来たお客様にはひたすら謝って帰ってもらったりしたそうです・・・。
しかもこういう日に限って、提供出来る料理を食べたお客様の1人が、トイレで嘔吐するというアクシデントも発生(2年やっててこういうことが一度もないのに)。
不幸に不幸が重なるというパターンで、パートや社員たちは極限まで追い込まれたとのことでした。
 
 
 で、この事を聞かされた自分が思ったのは、「俺なら絶対に出来ない」ということでした。
というのも、働き出した2年前から、「これだけ絶対にやってはいけない」と強く分かっていたからです。
俺が開店準備をミスった場合、頭を下げることになるのは営業中に働くパートや社員の皆さん。
正社員時代、自分や他人のミスによりお客様に謝罪し続ける辛さは経験済み。
だからこそ、こういうことが起こった時の申し訳なさ、そして誰に怒りの矛先がいくのかもよく知っています。
「自分たちは一切悪くない」のに、考えられないありえない迷惑をかけられたパートや社員たち。
この日の職場ではワカテ君に対する怒りが大爆発し、「あいつ許さねえ」という雰囲気が店に充満したそうです。
そして事が事だけに、普段温厚な社長も大激怒してブチギレ。
昼時のピークが過ぎ何とか店が落ち着いた後、急いでワカテ君に電話したようです。
「これは一体どういうことだ!!」
 
 
次回につづく

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