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人として認められた気がした

 
 父が亡くなった日の早朝。
バイト先の社長や奥さんにSMSで亡くなったことを連絡しました。
そしてバイトを数日休む了解を得ることが出来たのですが・・・。
 
 
 翌日。
社長からこんなメールが来ました。
「通夜や告別式の日取りが決まったら教えてください」と。
このメールを読んだ自分は、真っ先にこんなことが頭に浮かびました。
「これ・・・返信したら次は通夜や告別式じゃない日は、『何とか出勤してくれないか』という話が来るんじゃないか」と。
 
 
 現在のバイト先は深刻な人手不足。
そのため、「社長も本当ならダメな事だとは分かっていつつも、頼んでくる可能性がある」と推測しました。
が、この時点ではまだ分かりません。
「もしかしたら通夜や告別式にちょこっと来て、香典を置いていくつもりなのかも・・・」ということも頭に浮かんだので、とりあえず「親しい身内だけでやる家族葬」であることを伝え、日取りは教えませんでした。
すると社長は、「他の人間から預かっているものもあるから、通夜や告別式の時間や場所を教えてほしい」という旨のメールを送ってきました。
母にメールを見せて「どうする?」と聞くと、「そこまで言ってくれるなら教えた方がいい」との返事が。
けっきょく、通夜や告別式の時間や場所をメールで伝えました。
 
 
 でもこの後。
母とはこんな会話をしていました。
「俺はバイトだから、こういう場合は通夜や告別式前に会場に来て香典を置いていくパターンだろう」と。
もしくは店長や代理の人間が来て香典を置いていく・・・。
母からそんなことを聞かされていました。
実際、先にも述べたようにバイト先は深刻な人手不足。
そして通夜や告別式を行うのは週末の土日で、店がもっとも忙しい稼ぎ時。
「誰かが時間を割いて来てくれることだけでも、本当にありがたいことだな」なんてことを考えていました。
 
 
 通夜の日。
通夜振る舞いが終わった後に芳名録を置くと、バイト先関係者の名前はありませんでした。
だから誰か来るとしたら翌日の告別式だと思い、そのつもりで心の準備を。
 
 
 そして告別式当日。
なんだかバタバタしながらも告別式の時間になり、バイト先の誰かが来てくれているかを確認出来ないまま告別式が開始されました。
通夜の時と同じように祭司奏上や玉串奉奠が行われているとき、最後の方で若い男性を発見。
「あれ?誰だあの人」と思ってよく見てみると、社長でした。
なんと社長は店がとんでもなく忙しい中、父の告別式に参列してくれました。



店の全てのことをこなせる社長が、日曜日の昼に時間を割いて来てくれる。
本来なら香典を置いていくだけでも十分すぎるのに・・・。
これには自分も母も感謝の気持ちで一杯で、告別式直後にすぐ社長に母と2人でお礼を言いました。
そして単なるバイトでありながらも、「1人の従業員として認められている」と感じることが出来た瞬間でした。
通夜や告別式では己の不甲斐なさや無力感を感じることが度々あっただけに、これは自分にとって数少ない救いで、
「この人の下で働いていたことは間違いじゃなかった」
と実感し、今後も出来る範囲のことはやっていこうと誓いました。
 
 
次回につづく

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