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日和幼稚園児津波被害訴訟で感じたこと

 
 
 
 
この一件については2年くらい前にテレビのドキュメンタリー番組を見て知りました。
遺族が当時のことを色々と検証をし、幼稚園側の不備を調べる様子をみて自分は、
「これは幼稚園側に非があるよなぁ」
と思っていました。
実際、一審は遺族側が勝訴しましたし。
きのうまでその気持ちは変わらず上記の記事を読んだのですが・・・寄せられていたコメントをみて驚きました。
「未曽有の災害(天災)だからどうしようもないのでは・・・」という感じのコメントがかなり多いことに。
というか、訴訟を起こした遺族に対してネット上では誹謗中傷が以前からあったようですね。
きのう、初めて知りました。
 
 
 改めてこの一件について詳細を調べてみると、ニュースなどでは書かれていないようなこともあり、それを知るとやはり遺族側が幼稚園側を訴える気持ちが分かりました。
でも、「あれだけの津波が来ることを予見できたか?」ということを踏まえて考えると、この件についての詳細部分を知らない一般の方々から見れば、どうしても遺族側に対して「それはちょっと・・・」みたいな気持ちも出てくるのだと思います。
 
 
今となっては幼稚縁側が当時取った対応は間違っていると分かりますが、自分が幼稚縁側の責任者だったとしてもあのとき完璧な対応が出来る自信はとてもありません。
当時、自分は秋田にいて被害はほとんどありませんでした。
でも、いきなり停電になり、車のカーナビ―で津波の様子を見ていていたら頭が真っ白になりました。
もう信じられなさすぎる映像というか・・・。
安全な場所にいた自分でもパニックになりましたから、そのときに現場にいて方々の心境を考えると、幼稚縁側がとった行動もやむを得ない気もします。
もちろん、お子さんを亡くした親御さんからすれば、とうてい納得は出来ないでしょうけど。
 
 
 と、ここまで色々と考えてみても、この一件は非常に難しいです。
それぞれの立場で考えてみると、どちらにも言い分があると思いますし。
というわけで今回の「和解」という結論に至ったのはやむを得ない部分もあるのでしょう。
 
 
 ただ、本当に大切なのはこれから。
今後はこういう悲劇が起こらないように、何かあったときには全員が最善の対応を取ることしなければいけないですし、そのことを忘れたくないです。
だから、そういう大事なことを印象付けてくれたこの訴訟はとても意味があったと思っています。
世間では様々な声があったでしょうが遺族の皆さま、お疲れ様でした。

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