おとといに放送されたしくじり先生3時間SP。
それぞれについて感想を。
◆内山信二さん
子役時代からの禁断の話をおもいっきり暴露していましたが、正直ドン引きしました。
何もかもさらけ出す根性というのは見習いたいですが、今までのしくじり先生とはちょっと方向性が違うというか、前半から共感出来ないことだらけなのですよね。
まぁ、10歳でMAX月収が3000万円という異常な生活を送ってきた人だから当然といえば当然なのですが・・・。
そして内山さんの話を聞いて真っ先に思ったことは、やはり親がお金の管理をきちんとしなかったのがよくなかったということ。
昔、お茶の間で大人気子役だった宮脇健さんも年収7000~8000万円ほどあったそうですが、親がきちんとお金を管理せず宮脇さんに好き放題に使わせたため金銭感覚が狂い、その後の人生で大変苦労したというような話を聞いたことがあります。
内山さんも正にそれ。
おこづかいがほしいと一声言えば5万円。
親も当初はすぐには渡さなかったのですが、内山さんが
「じゃあもう仕事に行~かない」
とごねればそのまま渡してしまってとのこと。
そこで子どものいいなりになってしまったのが非常によくなかったですね。
まぁ、普通に魚屋を営んで暮らしていた家族がある日から億単位の年収を得るようになれば、そのお金の魅力には勝てずにこうなってしまってもやむを得ない部分はあるのかもしれませんが・・・。
最終的にはその後、仕事が無くなりバイトなどをして苦労したという話をしたりするのですが、とにかく前半からのイメージダウンが激しくて、あまり耳には入ってきませんでした。
内山さん自身が自分のことを「性格の悪いただのデブ」と言っていましたが、話を聞く限りは1ミリも同情できないほどその通りなので、結局は自業自得なんじゃないかと。
数年前に内山さんが女性問題でトラブルになり裁判を起こされたときは、
「え?あの内山くんが!?」
と思いましたが、今回のしくじり先生を見る限りではそういうことも起こる人なのだと実感しました。
ということで、せっかくさらけ出してくれた内山さんには悪いですが、個人的には好感度が激減してマイナスになってしまいました。
今後、自分が内山さんを見る目は冷たくなるでしょうね・・・。
◆内村周子さん
体操世界選手権を6連覇するという前人未到の偉業を成し遂げた内村航平選手のお母さんなので、とても立派な方だとは思うのですが・・・、自分はあまりの息子の溺愛ぶりやしゃべり方に怖くなりました。
内村選手の切った髪の毛やツメを保管していたこともあるという話を聞くと尚更・・・。
息子さんへの愛があるのは素晴らしいことですが、自分の親ならキツイなぁと思いました。
何事も加減が大事ですね。
◆G.G.佐藤さん
今回のしくじり先生でもっとも共感出来ました。
北京五輪での犯した3回のエラーのミスした後の気持ちの変化を解説してくれていたのですが、本人からその理由を聞くと激しく納得。
自分も同じようにミスを連発する人間なので、心から共感することが出来ました。
佐藤さんが最初にしたエラーはトンネル。
それにより「ミスした自分に自信を失う」→「相手の得点に繋がるとマズイ!」となり実際に点を取られ、
「自分のミスでチームが負けるかも」→「もうボール飛んでくんな」となったそうです。
この流れは凄く理解できます。
同じ立場だったら自分もまったく同じことを思うでしょうから。
そして2回目はフライを落とすのですが、すでに精神的には極限まで追いつめられているわけです。
だから実際にレフトにフライが飛んできたときも
「センターの青木がとってくんないかな~」
なんて思っていたそうで(笑。
自分も仕事で失敗したあと、もう何もかもが怖くなって同僚に任せきりにしようとしたことが多々あるので、この気持ちも痛いほど分かります。
で、こういう気持ちで仕事をしていると、更にミスを連発するのですよね。
他人任せにしているから余計に。
そして最後の3回目のエラーは翌日の試合。
前日に2回もエラーをしているわけですから、佐藤さん自身は「もう試合には出してもらえない、後はみんな頑張ってくれ」という気持ちだったそうですが、星野監督にはこういうポリシーがありました。
「ミスした選手はミスを取り返させるために必ず次も使う」。
これにより佐藤さんは試合に出ることになり、「弱気はダメだ。強気に行こう」と切り替えたそうですが、それにより自分の守備範囲とは違うボールを強引にとりにいき・・・フライを落としてしまったそうです。
これもまた泣きたくなるほど分かります。
気合だけが空回りすると、より事態が悪化する。
自分もよくやらかしていました。
こうして佐藤さんは帰国後に日本中から大バッシングされることになるわけですが・・・その後のことについては別な番組で見たことがあり、奥さんに「しにたい」というメールを送ったりしたことも知っていたので、そんなに驚きはありませんでした。
でも、「みんなからメッチャ嫌われていた」ということを聞かされたのにはビックリしました。
あの「キモティー」というヒーローインタビューを見る限りではチーム内でも人気者だと思っていたのですが、実際は一匹狼気取りでチームメイトとはつるまなかったそうです。
更に毎年のように年棒交渉で球団と揉めていたとのこと(笑。
そんなことをして嫌われていたときにあの致命的なエラー。
まわりはここぞとばかりに叩くわけですね。
でも、まぁその後戦力外になりイタリアに渡り、佐藤さんは様々なことを学んで立ち直っていきます。
で、再び日本球界に復帰しているのですから、これは凄いことですよね。
自分なら五輪であれだけのエラーをしたら、もう野球をやめているでしょうし。
ここが佐藤さんと自分の違いなのでしょうね。
というわけで、今回はG.G.佐藤さんの授業が一番心に残りました。
地獄を見た人間の話はほんとうにおもしろい。
今後のしくじり先生にも期待がもてるなと思いました。
あ、ただ中田さんの偉人伝みたいなのはイラナイです。
前にも言いましたが、本人が話してこそのしくじり先生だと思いますから。
[4回]
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