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年賀状を書く意味

 
 
これまでこのブログでも語っていたように、自分は「アンチ年賀状派」です。
そのため、ここ2~3年は自分から年賀状を送ることもありませんでしたし、昨年はもらっても何もしませんでした。
申し訳ない気持ちはありましたが、「2~3年反応がなければ向こうも察してくれるだろう」という考えもあったのです。
そんなわけで、今年年賀状をもらったとしても当初は昨年と同じように何もしないつもりだったのですが・・・。

 
 

去年の暮れの仕事中。
店内に武田鉄矢さんのラジオが流れていていたのですが、そこで武田さんが年賀状についてこのようなことを言っていました。
「あれですな、年賀状を書くっていうのはいいもんですな。書いている間は必ずその人のことを想って書いているわけですから」
つまり、「1年に1回はこうやって誰かのことを想って手紙を書くという習慣は素晴らしい」みたいなお話でした。
これを聞いた自分はまるで目が覚めたかのような衝撃を受けました。
「なんて今までこのことに気付かなったんだ・・・」と。
 
 
むろん、LINEやメールを送るときでも、その人のことを考えて文章を書くとは思います。
ただ、年賀状はこれらのものより手間がかかる分だけ、相手のことを想う時間が増えます。
これが生きていく上で大事なことなのではないかと。
「1枚52円はもったいない、かっぱえびせんでも買ったほうがマシ」と言っていた自分は大馬鹿野郎でした。
目先のことしか考えてなかったことを反省。
 
 
そして今年。
年賀状が2通送られてきました。
去年までなら「悪いけどこちらから返信は・・・」という考えでした。
でも、武田さんの話を聞いた後だとどうしてもそんな考えにはなりませんでした。
「付き合いがほぼなくなったのに、今でもこうして一瞬でも俺のことを想ってくれる人がいるんだ」と思うと涙が・・・。
 
 
というわけで、今年はこちらからも年賀状を送ることに。
先ほどイラスト付き年賀状を買い一言コメントを添えて、ポストに出してきました。
これでまた年賀状のやりとりが続くことになるのかもしれませんが、相手が自分のことを1年に1回でも思い出してくれるのなら、こちらもそれに応えようと思います。

 

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