いまやっているパートは完全に未経験の仕事。
これまでの人生でこの手の業界にも携わったことはないので、まったく勝手が分かりません。
だから何かある度に職場の先輩であるMさん(60代のおじいさん)に聞いたりしながらやっているのですが・・・。
今まで自分は働いていた際、教える側に回るときはわりとその人をフォローするタイプ。
無理に追いつめると人は余計に焦ってミスを連発すると思うから。
だから普通の人からみたらかなり甘い指導の仕方だと思います。
ま、これは自分の物覚えが悪いこともあるのかもしれません。
何事においても1回聞いただけでは理解するのに時間がかかって苦労しているから、他の人にもそれを押し付けないようにしているというか。
で、今の職場の先輩のMさん。
かなり優しい人で、まずこちらをバカにするようなことは言いませんし、仕事もきちんと教えてくれます。
ただ、仕事を教えた後はかなりの放任主義。
また楽観主義者でもあり、心配性の自分とは真逆のタイプ。
だから多少仕事が押していて自分がMさんに「このペースで大丈夫ですかね?」と聞いても大抵は「大丈夫大丈夫!余裕だから心配すんな」と言って休憩を持ちかけてきたりします(笑。
こうなると仕事の全体像が分かってない自分としては「分かりました」と言わざるを得ず、そして一緒に休憩を取ったりしました。
しかしその後、自分の心配通りに時間までに仕事が終わらない状況になり、次の時間帯で働くパートさんや社員さんたちと一緒に仕事をするはめになりました。
人見知り+仕事のことがまったく分かっていない自分としてはかなりの精神的苦痛。
だから自分は必死でペースを上げたのですが、Mさんはマイペースのまま。
こちらを手伝うようなことはしません。
それを見た自分は心の中で「Mさん何で手伝ってくれないんだよ、時間までに終わらないじゃん」と思いつつ、連日追い込まれながら作業していたのですが・・・。
でもある日、ふと気付きました。
「あ、これは俺を鍛えるために手伝わないのかな?」と。
というのも、次の時間帯に引き継ぐまでに仕事を終わらせたいという想いが強い自分は、追い込まれる日を連日繰り返すうちに「どうやって作業効率を上げるか」などについて真剣に考えるようになり・・・その結果時間内で仕事が終わるようになりました。
これがもし、自分がやってきた指導法のように手伝って負担を減らしていたら、こんなことは考えなかったと思います。
「ま、間に合わなくてもMさんに頼ればいいや」と思って。
しかし、このように1度はキツイ状況を経験させることで、相手に考えさせる。
今まで自分は相手のために良かれと思ってあまり負担をかけないようにしてきましたが、本当に相手のためを思えば、ときにはこうやって手を貸さずに追い込ませることが本人のためになるのだと分かりました。
優しくするばかりでは人生ダメなのだと。
というわけで、今は仕事も早くなりそれなりに落ち着いてきたのですが・・・その後何だか気になることが。
それについては次回に。
[7回]
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