前回のつづきです。
12月上旬に退職届のメールを奥さんに送った俺。
そしてそれから12日後に奥さんからメールが来たのですが・・・。
内容は「来月の出勤希望日を教えてください」というもの。
退職の件に一切触れていないため、かなり動揺しました。
「バイトとはいえ、こんな雑な扱いされることがあるの!?」と。
んで、どうしようかと思ったのですが・・・。
とりあえずは、来月の出勤希望日を伝えると共に、退職の件も再度伝えることに。
そして会社側の反応を見ることにしました。
誤魔化され延々と働くことはしたくなかったので、その点だけは注意して。
それから2日後。
引き続き退職についてのメールの返信はなかったものの、バイトをしていると、職場に食材の配達で奥さんがやってきました。
挨拶をして、「よし、奥さんから話があるかな」と思っていると、俺の方に来ることもなくいつもどおりの作業をしている奥さん。
その様子をみて、「あれ?なんか変だな」と思っていると、奥さんが話しかけてきました。
「あの、シフトのメールって届いていますか?」
と。
これを聞いた瞬間、すぐにこれまでの謎が解けました。
どうやら俺が退職届のメールを送ったあたりから、ちょうど俺からのメールが受信できなくなっていたみたいです。
心を込めて書いた退職届が読まれていないという・・・。
その事実にガクンと肩を落としました。
「このタイミングで、これまで届いていたメールが届かなくなるってありえるのかよ・・・」
と、かなりのショックでした。
とはいえ、嬉しいこともありました。
それは退職話を誤魔化すパターンではなかったということ。
これまで労災など様々な手続きで親切にしてくれた奥さんだけに、そういうことをする人でないと分かったのは、本当にホッとしました。
最後の最後で、そういう人のイヤな本性を見てしまうのは悲しすぎますから。
奥さんの様子を見る限りではウソを付いている様子もなく、また俺ごときのことでウソを付くメリットもありません(笑。
なのでマジでメールが届いていなかったのだと思います。
便利なメールも、こういうことがあるから怖いもんですね。
と、そんなことがありましたが、この日に退職の件を伝えました。
奥さんは、
「え~なんで?これなら知らないままの方がよかった」
と言ってくれましたが、俺が社長や奥さんにお世話になったことを示しつつ、退職の理由が健康面にあることを話すと、この件を了承してくれました。
このときは朝の忙しい時間帯ということもあり、詳細はSMSで送ることに。
そしてバイト終了後。
奥さんに退職の要点を押さえたメールを送信。
数時間後に奥さんから「連絡ありがとうございます、退職の件、了解しました」というメールが来て、ここでようやく退職届が受理され、今の会社を辞めることが決まりました。
次回につづく
[8回]
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