唐突ですが、去年父が入院した際に感じたことというか、知ったことを二つ。
まず一つ目は「個室」と「大部屋」の存在でした。
父が入ったのは個室。
テレビや洗面台、電源が取れる場所が数カ所あり、かなり快適そうでした。
そんな個室で過ごしている父を見て、自分の頭に思う浮かんだことは
「俺だったら入院しても大部屋に入るという選択肢しかない」
なんてことでした。
けっきょく、「いざというときにお金がなければ選択肢もない」ということに、ふと気付かされた瞬間だったのです。
父は定年まできちんと働き続けたので、個室も選ぶことも可能なのだと。
そしてそんな父がいるおかげで、自分のような人間でも何とか生活出来ていると思い知りました。
そして次に知ったことは、患者の手術翌日の体調のこと。
父は検査入院の後、手術したのですが・・・。
その手術翌日。
面会は午前中の11時30分~12時と、午後14時以降となっていたのですが、予想よりも早く手術が終わったこともあり、「まぁ午後から行っても大丈夫でしょ」と考えた母。
そして実際に午後に面会に行きましたが・・・、その際、父からけっこうな剣幕で怒られたとのこと。
なんでも手術翌日ゆえ、体がまったく動かなかったそうで何をするにもかなり難儀したみたいで・・・。
それを聞いた母はそんなこととは露程も思ってなかったmたえ、「面会時間が決まっていたから・・・」と弁明。
しかし、父から「術後は体の自由がほとんど効かないから、面接時間をきっちり守らなくても許されるんだ!」と説明してきたそうです。
それを聞いて、母や自分は「確かにその通り」だと納得すると同時に、当事者でないとこういうことも思い浮かばないものだと実感。
父の体調よりも、「面会時間」という固定観念に縛られてしまったことを母と反省しました。
そんなわけで、家族がこういう普段とはまったく違う環境や生活になると、もうちょっと想像力を働かせて対応していかないといけないことが分かりました。
その後、父は無事に退院しましたが、これからはなるべく柔軟に対応していきたいと思います。
[3回]
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