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時には引く事も大切

数か月前のこと。

叔母に緑内障の疑いがあり、車の運転が出来なくなる恐れがあると病院で診断されたそうです。

それを聞いた叔母と、一緒に暮らしている祖母は夜も眠れないぐらいに悩んだそうで。

コンビニまで片道3キロ、スーパーまで片道5キロの田舎で暮らしている二人です。

車の運転が出来ないということは、買い物や出かける事がほとんど不可能になります。

不安になるのも当然です。

 

 

ま、その後の診断で緑内障でないことが分かり、車の運転が続けられるようになったので大きな問題にはならなかったのですが、そのとき、近隣に住むお年寄りの運転事情を聞き、中には90歳で運転しているご老人もいると知りました。

90歳で運転・・・。

叔母の話を聞く前は「90歳で運転するなんて危ない!」と思っていましたが、話を聞いた後だと「車がないと生活もままならないから仕方ないかな・・・」と考えが変わりました。

買い物するだけで片道数キロもあれば、体力のないご高齢の方にとっては一日仕事のようなものですから。

というか、30代の自分だって辛いです(笑。

そんなわけで高齢者の運転も仕方ないと思っていたのですが、先日、高齢者がブレーキとアクセルを踏み間違えてコンビニに突っ込んだ事故をニュースで知ると、また考えが変わりました。

やはりご高齢の方は運転を控えた方がいいのかなと。

 

 

もちろん、個人差があるのは承知しています。

お年寄りでもすごくしっかりした人もいますし。

そういう方は運転しても構わないと思うのですが、問題は自分の衰えを自覚していない人。

これがなまじ性質が悪い。

判断力や反応速度が衰えているのに、普通に運転できると思い込んでいるから怖いのですよねぇ・・・。

 

 

といっても長い間、日常の足として使い続けていれば、運転免許を返上するなんてことは考えにくいこと。

とかく自分の意思で好きなときに出かけられるというのは大きなメリットですから。

でも、万が一事故を起こして人を死なせてしまったりしたら・・・・・・。

人生の最期の方で償いきれない罪を背負って辛い思いをするよりは、生活が不便になったとしても車を手放して生きていく方が幸せなような気がするし、もし身内にそういう人間がいたら出来る限り協力してあげたいと思います。

今後はますます高齢化社会になっていきますから・・・。

人生とは最後の最後まで、常に選択が求められるものだと思います。


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