先日、カブに乗って走っているときのこと。

信号待ちで、お母さんと小さい男の子（４～５歳）が乗っている軽自動車の後ろにつきました。

で、車内の様子を見てみると、男の子とお母さんが何か話しています。

「幼稚園の帰りとかかな」と思っていると、会話を終えた男の子が自分の方をじーっと見始めました。

仮面ライダーの主人公のように、イケメンでかっこいいバイクに乗っているのなら見つめられるのも分かるのですが、自分の場合はカブに乗っているデブのおっさん。

格好よさは１ミリもないわけで（笑。

なんでそんなに見るのかな～と疑問に思っていたら、その男の子がこっちに向かって手を振り始めました。

男の子がどういう想いで手を振ってきたのかは分かりません。

でも、自分もなんか嬉しくなって手を振りかえしました。

知り合いでも何でもないのですけど。

手を振り終わったころ、信号も青に変わり発進。

曲がってから少し止まったとき、男の子が再び手を振ってくれたので、また自分も手をブンブン振りました。

そして、男の子が乗る車は左折し、自分は直進で別れたのですが、その後しばらく自分の心はまるできれいな水で洗われたかのようにピュアになりました。

普段はささくれた生活を送っているから尚更（笑。

こういうことがあると、子供というのは純粋でいいなと心底思います。

まっすぐな心で接してこられると、自分も素直な気持ちで向かい合えるというか。

やはり素直な子供というのは、本当に可愛いものです。

というわけで、予想外の何気ない出来事に癒されたわけですが、今になって自分の頭をよぎり始めたのは、

「ひょっとして自分の後ろにいた車が、お友達の乗っている車で、そっちに向けて手を振っていたんじゃ・・・」

ということ。

それだったら見事すぎるピエロなわけですが・・・まぁ、真実はもう分かりようがないので、素直に男の子は自分に向けて手を振ってくれたと思っていた方が幸せなのでしょうね。

そう思って、しばらくはピュアに生きていく所存です。

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