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高齢の親あるある

 
 我が家が5月中旬からバタバタし出した際、毎日風呂を入れる担当は自分になりました。
まぁ風呂を入れるといっても、サッと掃除してピッとボタンを押してお湯を入れるだけ。
設定されている湯量になれば自動で止まるので、大した手間でもありません。
そしてお湯が止まった後に、湯船に入浴剤をトプンと投入。
以前は一番に風呂に入る人間が入浴剤を入れて空になった袋を浴室に置いておき、ある程度の量になったらまとめてゴミ箱に捨てるということをやっていましたが、これも自分が最初にやってしまえばその手間を省けるということで、風呂を入れるときについでにやるようになりました。
空になった袋はすぐにゴミ箱へ捨てるようになったため、浴室に放置されることもなく後でまとめて捨てる必要もなくなりました。
これによりわずかながら以前よりも浴室内がスッキリとした感じがして、しばらくはこのことを続けました。
 
 
 と、そんなことを1週間ほど続けていたある日。
家に帰って風呂に入ると、入浴剤の空の袋を発見。



これを見たときは、「あれ?俺が無意識に置いちゃったのか」と思いました。
自分は普段からけっこうボケッとしていますから(笑。
ゴミ箱に捨てたつもりでそのまま浴室に忘れちゃったのだろうと結論づけて、「次からはちゃんとすぐに捨てるようにしよう」と決めました。
 
 
 それから3日後・・・。
浴室に再び空の袋が。
このときは2回目ということや、前回のときに「すぐに捨てる」と決めていただけに、ちょっと疑問を覚えました。
「え?この前の後はすぐに捨てるようにして、きょうもゴミ箱に入れたはずだけどなぁ・・・」と。
このとき、家族で自分以外に入浴剤を入れる可能性があるのは母のみ。
そのため、後で母に確認しました。
「風呂に入浴剤を入れていない?」と。
すると母から、「入れてないよ」という返事が。
それを聞いた自分は、「ああ、そう」と言いつつも、念のため母にこう伝えました。
「今は俺が入浴剤を入れるようにしているから入れなくていいからね」と。
(このことを伝えるのはこのときで2回目)
そして母は、「分かった」と言いました。
 
 
 
 と、そんなことがあった3日後。
またまた浴室に空の袋が。
これを見たときは、さすがに自分ではなく母を疑いました。
それというのも、このころには入浴剤を投入した後にすぐゴミ箱に入れることを徹底していたため。
普段ボケている自分でも、「置き忘れは絶対にない」と断言出来るぐらいの自信があったのです(笑。
だからこの後、再び母に確認しました。
「入浴剤入れたりしていないよね?」と
すると母からこんな返事が。
「入れてるよ」
これを聞いた瞬間、前回「入れてないよ」と言われていただけに意味不明すぎて「ハァ?」となりました。
 
 
 ちなみに我が嫌の湯船の色は薄緑。
そして普段入れている入浴剤はこんな感じ。

   

これだと右二つの緑系の入浴剤を入れたときは、自分でもパッと見ただけでは入浴剤が入っているかどうか分からないときがありました。
まぁ、浴室内の香りやお湯を手で掬って確認すれば分かるのですが・・・。
ただ、年老いた母の場合は勘違いしても「仕方ない」と思えるレベル。
だからその点に関しては別に腹も立たないのですが、自分が、「え?」と思わずにいられないのは、2回も「風呂のお湯を入れるときに入浴剤も入れているからね」としっかり伝えているのに、それがまったく伝わっていないこと。
ここ2年・・・、日々さまざまな場面で母の衰えを目にしていますが、このときも母の更なる衰えを感じ怖くなりました。
 
 
 と、こんな事実に愕然としつつ、母に、「なぜ入浴剤を入れていたのか?」を確認すると、以前のように浴室内に空の袋がなかったため、「入浴剤が入っていないと思った」とのこと。
まぁこれを聞くと、これまでと勝手が違ったゆえの勘違いだと思えなくもありません。
でも、やはり2回もしっかり説明しているのに、それが完全にスルーされていると言う事実は恐ろしいものがあり・・・。
 
 
 で、なぜきょうこのことを記事にしたのかというと、先日あったこのニュース。
 
 
最初にこのニュースを聞いたときに思ったのは、一緒に居たという祖父の証言の意味不明さでした。
海に向かう途中に2歳の子がぐずって、「帰る」と言ったみたいですが、それを真に受けて1人で歩かせて遠くから見守るだけって・・・。
「恐ろしい思考回路」だなと思うと共に自分の母のことを重ねると、なんだか他人事でない気もするのです。
なんて言うんでしょうね・・・。
いくらこっちが「こうして」と事前に伝えいても、それがまったく伝わらない・理解しないこの感じ。
(子供を見つけたボランティアの方のようなしっかりしたご老人もいるので、一括りには出来ませんが)。
この件に関しては無事に子供が見つかり本当に良かったと思いますが、祖父には心底反省してほしいと思いますし、今後家族は祖父のことを過信してはいけないと思います。
まぁこの件があった以上、しばらくは祖父に子供を預けたりすることはしないと思いますが・・・。
高齢の親との意思疎通の難しさ。
これからの高齢化社会、わりとどの家庭でも切実になってくる問題だと思います。

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