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魅力を半減させる吹き替えはもういりません

 
 
6月末に録画しておいた「アベンジャーズ」を先ほど見終わりました。
 
 
テレビ版とはいえ非常に面白く、文句なしに引き込まれました。
精密なCGやド派手なアクションを見ているだけで楽しめる映画なので、自分にはピッタリ。
現在公開されている最新作も見たくなる素晴らしい出来でした。
 
 
ただ、一つ残念な点が。
登場人物の一人であるブラック・ウィドウの吹き替えを米倉涼子さんが担当したことは、うっすらと知っていましたが実際に聞いてみてびっくりしました。
あまりのヘタさ加減に。
単に「米倉涼子」のままの声なのです。
 
 
他にも本職の声優さんではない方が担当しているキャラクターはいますが、自分が見た限りでは圧倒的に米倉さんがダメ。
この人の声を聞くたびに、映画の世界ではなく現実に引き戻されるような感覚になってしまうのです。
だから、その吹き替えを聞く度に
「ちゃんとした声優さんがやっていればもっと楽しめたのに・・・」
と唇を噛みしめました。
映画が面白い分だけ、非常に損をしていると断言します。
 
 
あ、ちなみに米倉涼子さんが嫌いなわけではありません。
この方が出演していたドラマを見ていたこともありますし、間違いなく一流女優の1人だと思っています。
でも、だからといってプロの声優さんたちと同じように吹き替えが出来るわけではなく・・・。
米倉さんに吹き替えを任せた理由が「話題性」であるなら、こういうのはもう即刻やめるべきだと思います。
 
 
昔からこういう話題性を重視して演技力を無視した吹き替えは存在しますが、ひさびさにきついものを見せられました。
ま、「そういうのがイヤなら字幕版でも見てろ、ボケ!」という方もいるでしょうが、いや、なんというか、もうこういうのは本当にいりません。
本来の目的を忘れたキャスティングというのは、作った側も見ている側も誰も得をしないとあらためて思います。

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