おとといのこと。
朝早くに起きて5時からのNHKのニュースを見ていると、「コウノトリ」に関する特集がはじまりました。
コウノトリを復活させようとする活動を紹介するようで、それを普通にボーっと見ていると・・・。
登場してきたのは巣で親の帰りを待つ2羽のヒナ。
ある程度の大きさに成長しているヒナたちで、親の帰りを待っていたのですが、そこに親じゃないコウノトリがやってきました。
それを見て「お、仲間とかなのかな」と思う自分。
これが例えば虎などなら「にげてぇ!」となりますけど(笑)、同じコウノトリ。
なにが起こるのだろうと思って見ていると次の瞬間!!なんとそのやってきたコウノトリがヒナたちを鋭くと尖った長いくちばしでズブズブ突き刺しはじめました。
手加減のない本気の連続攻撃。
こんなことを予想していなかった自分は只々驚き・・・。
「なんで同じコウノトリが仲間を襲ってるの?」と思っていると説明が始まりました。
今回、ヒナたちを襲ったのは、今シーズンにオスと結ばれなかったコウノトリのメス。
現在のコウノトリのオスメスの割合は、オスが16羽、メスが32羽だそうで、どうしてもメスが余るそうです。
ま、これは一夫多妻制という習性にでもなっていないかぎり仕方のないことだと思うのですが、ここから先の説明に衝撃を受けました。
どういうことかと言いますと、繁殖期のシーズンになりカップルになったコウノトリがヒナを産んだとしても、そのヒナが死んだ場合、またコウノトリはカップルを作り直してヒナを産むそうです。
つまり、この襲ってきたコウノトリのメスは、ヒナたちを殺してもう一度オスと子作りをしようとしていたわけで・・・。
自分の遺伝子を残すために、別なメスが産んだヒナを殺そうとするコウノトリのメス。
その容赦のない姿に圧倒的な野生の本能を感じると同時に、こんな想いが頭に浮かびました。
「ああ・・・生物が生きている内に最優先にやらなければいけないことって、子孫を作ることなんだなぁ」と。
あ、ちなみにその襲われたヒナたちは何とか逃げて無事でした。
野生の本能は分かりますけど、やはり目の前で殺されるのはイヤなものだったのでホッとしました(笑。
ただ、本当にこのコウノトリのメスには教えられましたね。
もちろん、人間の世界でここまでやったらアウト以外のなにものでもないですけど、ときにはこれだけ「自分のことだけ」を考えて行動することも必要だったんじゃないかなぁと。
今までの人生、能力が足りていないということもありますが、色んな場面で相手のことを考えすぎて引いて失敗したことは多々ありますから・・・。
ちょっとマジでいろいろと反省しました。
というわけで、改めて子どもを持つ友人の偉大さが分かりました。
「彼は生物としての本能に従ってちゃんとやったんだなぁ」と。
そんなことすら分からず、日々ネットやゲームに励んでいる自分はつくづくアホなのだと実感しました。
生物として不完全ですいません。
でも、出来ないものはしょうがないので、前にも言ったように後は出来る人に任せます。
そして自分は子孫を残すことは出来ませんが、それ以外の何かを残せるようにやっていこうと思います。
今回、自分が見たシーンが放送されるかは分かりませんが、興味のある方は是非。
[5回]
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