きょう、朝のワイドショーで「中高年のブラックバイト・派遣」について特集をやっていました。
昔は「若者」が派遣会社に利用されていたのに、今は働き口がない中高年がそのターゲットになっているそうで・・・。
仕事で使う道具が支給されず自腹で買わざるを得なかったり、仕事中はトイレに行くと欠勤扱いになるのでトイレにも行けなかったりと、悲惨な労働環境が紹介されていました。
で、そういう実態を紹介していたのは、東京大学卒の元テレビ局アナウンサーで、現在はご自身もブラックバイト(派遣)を経験しているという50代男性の方でした。
更にはブラックバイトに関することを調べるジャーナリストもやっているようです。
この方がアナウンサーを辞めたのは親を介護するためで48歳のときのこと。
アナウンサーをやっていた当時は年収1000万円でしたが、ブラック派遣をやっている今は年収200万円。
これで労働環境が過酷で自分の息子のような年齢の社員から作業中に、
「おいジジイ、早くしろ」
「この年齢で人並のことも出来ねぇのか」
などと罵倒されるそうです。
この事実を聞かされた時、
「これだけしっかりとした経歴をもっていた人でも、高齢者になり一度下に落ちると這い上がれないんだ・・・」
と心底怖くなりました。
これだけの方でこれなら、高卒の俺なんかどうしようもないですから・・・。
更にこの方が言っていたのは
「休職期間が半年以上ある場合、会社側に信用されないのでほぼ採用されない。そのため仕事を選ぶことが出来なくなり、ブラックバイトと分かっていても働かざるを得なくなる」
という現実でした。
思い返すと働いているとき、「長い休職期間がある人間は信用されない」ということは知っていましたが、自分がこうなってからは、こんな大事なことも忘れてしまっていました。
現在、求職期間が4年の自分。
もうまともな会社で働くのは難しいのですね・・・。
ちなみに多くの職場で求められるのは、若い女性→若い男性→中年女性→おっさんの順だそうです。
若い男女が求められるのは当然として、おっさんが中年女性に負けるのは「柔軟性」がないからだと番組で言っていましたが、正に心にそんな柔軟性がないおっさんである自分からすると激しく納得(笑。
これからますます歳を重ねるごとに扱いづらい人間になっていくことを考えると憂鬱になりますが、とりあえず自分がやれる範囲でやれることをしっかりやっていこうと思います。
社会から求められないにしても、こんなブログを読んでくれる方がいるように、どこかに俺が生きることが出来る場所はあるはずですから。
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