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2年前、友人2人と飲んでいたときのこと。
生活保護の話になりました。
とっくに失業保険の期間は終わっていた自分。
友人たちの中で、「kanimisoは生活保護をもらって暮らしているのかも?」はなんて考えがあったみたいです。
結論から言えば、生活保護はもらっておりません。
自分の場合は実家暮らしで両親も健在です。
まず、生活保護を受給するのは無理でしょう。
というわけで、このときも友人にそういう話をしたのですが、友人たちの反応は、
「へ~そうなんだ。知らなかったわ」
という感じ。
その様子から、「生活保護は簡単にもらえるもの」と思い込んでいるように見えました。
そして、その話題の最後の方で友人たちが口にした言葉は、
「ナマポはやばい」
でした。
なんというか、生活保護を不正に受給している人間に対しての批判なのですが、ネット上で書かれているような情報を鵜呑みにしている感じ。
友人たちにとっては、もうほとんどの生活保護受給者がそういうものだという認識になっているようでした。
だからずっと「ほんとにアイツらはやばい」「ナマポはやばい」という言葉を繰り返していたのですが、
それを聞いた自分はゾッとしました。
「生活保護をもし受けることになったら、もう一緒に飲めないのだな・・・」
と。
でも、友人たちの言っていることも分からなくはありません。
仕事に追われて、ちゃんと生活保護のことを調べることがなければ、そういう認識になっても仕方ないかなと。
かくいう自分も仕事をしていたときは、まったく生活保護のことなんて知らなかったし、正直、
「働かざる者食うべからず」
という考えでした。
さすがに一部の過激派のような「働けないなら死ね!」とまでは思いませんでしたが・・・
しかしその後、いろいろな情報により、生活保護のことが少し分かりました。
自分なりに言わせてもらえれば「簡単にもらえるものではないし、セーフティネットとして必要なもの」という認識です。
結局、簡単にもらえるというイメージになってしまった原因は、まちがいなくあの芸人さんの一件でしょうね。
十分な収入があるのに仕送りをせず、母親が生活保護を受給していたという・・・・・・。
確かにあんなニュースを見せられたら、世間の生活保護に対する認識は悪くなって当然だと思います。
後、テレビでよくやっている生活保護バッシングの報道もそれなりの効果がありますよね(笑。
生活保護をもらってパチンコをしている場面や、働いている人よりももらっているのに「少ない、減額されると困る」ということをアピールしている場面を放送する。
こんなのばかり流されたら、そりゃネガティブイメージで染まりますね。
確かにごく一部で、不正に生活保護を受給している輩もいるでしょう。
でも、ほんとうにそんなのは全体のごくわずかで。
ほとんどは止むを得ない事情があると思います。
ま、こういうことをここで述べても「働かない奴が悪い!生活保護はいらない」という意見をお持ちの方もいるかと思います。
そして、それを全否定はしません。
きつい仕事をしている方々なら、働かないで月10万円以上貰っている人をみたら腹が立つのも仕方ないと思うし、それは感情の一つとしてあっても当然と思います。
ただ、そういう方々に分かっていただきたいのは、生活保護のようなシステムがないと、ほんとに弱者はもう死ぬしかないわけです。
で、そういうのが続いていけば、死んでも放置されて病気などが伝染していくということに。
そういったことを防ぐための手段として生活保護があるわけです。
また、人間、今は元気でも、病気や精神的な病で働けなくことも往々にしてあります。
ほんと、先のことは誰にも分からないですから・・・。
だから、生活保護って必要なのです。
そんなわけで過剰に生活保護叩きをしている方々にも、今一度、きちんとした真実を知ってもらいたいと切に思います。
ネット上にある嘘に惑わされずに・・・・・・。
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