自分も去年の10月までは中高年ひきこもりのようなものだったので、こんな記事を見ると何かと考えさせられます。
5年の無職期間を実体験したこともあり、一度ひきこもりになってしまうと外に出て働くことに恐怖を覚える気持ちもよく分かるのです。
ちょっと「働こう」と考えても、「長い空白期間があったら相手にされない」なんて思いがちですし。
あと、「年下の連中にバカにされるんじゃないか」とか。
でも、実際に半年以上バイトとして働いて自分が感じたことは
「世間はそこまで厳しくなかった」
です。
それというのも、世の中人手不足で真剣に困っている職場はけっこうあるから。
自分の職場も、未だに営業時間中の人手不足という深刻な悩みを抱えています。
だから長い間引きこもっていた人でも、その気になれば働ける会社はいくらでもあると思います。
あくまでも「バイト」としてならですが。
というか、自分も実際に5年の空白期間があったわけですが、今の職場の社長に面接でそれを聞かれたりすることはありませんでしたし、仕事をするようになってからも聞かれたことはありません。
ま、これはウチの社長がそういう人なのかもしれませんが(笑。
でも、今なら自分もそういうのは聞く必要もないことだと思います。
というのも、やはり大事なのは「これから」だから。
けっきょく、遅刻や欠勤をせずに真面目に働くかどうかが重要で。
だから長い間ひきこもっていていた人も、本人にやる気があれば何とかなります。
過去がどうであれ、これからきちんとやってくれれば会社としてはOKですから。
とはいえ、もう一つバイトをして分かったこともあります。
それは「世間はワガママを許してくれるほど甘くはない」ということ。
例えば自分のようなおっさんが高待遇や楽な仕事を求めたりしたら一発アウト。
もし少しでもそういうことでゴネようものなら、社長に「あ~めんどくせー」と一蹴されて終わり。
話し合いなどが発生するまでもなく、相手にされません(笑。
何らかの資格を持っていて、高待遇に見合う能力があるなら話は別ですが。
でも、そうじゃなければそういう人間は本当にうっとうしいだけ。
人手不足にしろ、他に雇える人間はいるわけですしね。
と、そんなわけで、今は常に指示に素直に従うことを意識しながら働いています。
ただでさえ社会から求められていない中年のおっさんですから。
でも、何事も素直にやっておけばこんなおっさんでも何とかなります。
だから長年のひきこもりでも、やる前から諦めずにどんどん挑戦してみたらいいのではないかと。
というか、自分にも言えることですが、親が死んだ後では選択肢はますます無くなります。
それこそ餓死の結末もありえるでしょうから、なんとか早めにやれる範囲で頑張ってみるのも手だと思います。
当たり前のことをするだけでも、人がいなくて困っている会社にとってはかなり助かることもあるので。
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