前回のつづきです。
通夜の時間が迫り葬祭ホールに向かいました。
着いて親族控え室に入ると・・・そこには想像していた以上の数の従兄弟たちとその家族が。
初めて見る従兄弟たちの旦那さんや小さいこどもたち。
集まってワイワイと談笑している様子を見た瞬間、「ズシッ」と心に重りのようなものが。
これまでにない衝撃でした。
こういうとき、俺が結婚をしてないまでもまともな仕事をしているならば、その輪に近づいて、
「お~久しぶり~、元気か~」
なんて聞けるものなのでしょうが・・・・・・到底そんなことを出来る立場ではありません。
そそくさと比較的接点のある人たちのところに近づき、従兄弟たちとの会話を避けました。
従兄弟たちの間では最年長なのに・・・。
このとき、そういう風に立ち振る舞えない自分が何とも情けなかったですが、後で、
「母はあの従兄弟たちを見て、もっと精神的に辛かったんだろうな」
なんてことを思いました。
俺がもっと真っ当な生き方をしていたなら、孫の1人もいたでしょうから・・・。
こういうとき、毎度のことながら申し訳なかったです。
と、そんな感じで1人、心の中で重く悲しいショックを受けつつ座っていると・・・。
母と葬式の全てを取り仕切っている叔父さんが近づいてきてこんな話を。
それは、
「明日、孫の1人として挨拶をしてくれないか?」
というもの。
これには「ええっ!?」という感じで驚きました。
それというのも、俺みたいなもんが挨拶するような人間ではないと自分でも思っていましたし、実はこの話を聞かされる前まで、母から、
「あんたは通夜まで参加すればいいんじゃないかね」
と聞かされていたから。
これは弟のことなどがあったため。
それと、俺は枕経などには立ち会っていたこともあり、母的にはそれで充分と考えていたようです。
だから俺の中では仮に従兄弟たちが大勢来ようと、「通夜さえ乗り切れば」という気持ちもあり、このお願いには激しく動揺しました。
が、叔父さんは
「kanimisoくんにも何か一言いってもらわないと、寂しいと思って」
とのこと。
まぁ俺は立場上、祖母の初孫です。
叔父さんがそういう風に考えるのは当然のこと。
また、叔父さんの長女も挨拶(弔辞)をするとのことで、こうなると拒否するのも非常に難しく・・・。
受けざるを得ませんでした。
で、この後は通夜がしめやかに営まれ、その後は会食に。
が、俺は弟のことや弔辞を考えなければいけないこともあり、会食には参加せず叔父さんに断りを入れて家に帰宅。
ここ数日で子どものころからお世話になった叔母や祖母を立て続けになくし、葬式などに立て続けてに参加したこともあり、この時点で相当疲れ切っていましたが、20数人の親戚の中で弔辞を読み上げるということもあり、ネットで「祖母の葬式 孫からの挨拶」で検索し、例文を自分なりの祖母への思い出を言えて作成しました。
これはこれまで10年ちかくブログをやってきたことが役に立ちました。
むろん、ブログのようなダラダラと長い文章は御法度なのでサッと短くまとめましたが、これまでブログをやってきたおかげで、こういう挨拶も昔よりスムーズに作れるようになったことは幸いでした。
次回につづく
[6回]
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