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自分の友人に、天才肌のQという男がいます。
先週あった別な友人との飲み会で、そのQの話が出ました。
このQという男。
中学校時代からスバ抜けて頭がいい男。
運動神経も並以上で、ピアノも弾けたりします。
何をやらせてもサッとこなせるタイプの天才という感じです。
しかし、その反面というか・・・待ち合わせなどの時間を守ったりするのが非常に苦手。
中学時代から、まず待ち合わせの時間どおりには来ませんでした。
最初のうちはみんな笑って許していましたが、ある一定の期間をすぎると「この時間に来なかったら罰金ね!」と罰金制度を導入するように(笑。
ただ、これでもそういったルーズな部分は直りませんでした。
まぁ、人間誰にでもそういう苦手なことがあると思うので、多少は仕方ないと思うのですが・・。
そんなQ。
高校卒業後は東大に入り東京で暮らしていたのですが、その後の進路はよく分からないというか。
卒業後は就職するようなことを話していたのですが、気づけば30歳をゆうに超えても働いておらず・・・・・・どうやら仙台の実家にいたようです。
大学院に進んだような話も聞いたことはあるのですが、詳細は不明。
友人なんだから、もっと細かく聞けばいいじゃんと思われる方もいるでしょうが、こういうのも微妙に踏み込みづらい話で。
当人なりになにかあるのだろう、と思い、特に聞いたりすることはしませんでした。
その当時、自分自身も仕事のことで頭がいっぱいで、他人のことを考えられるほどの余裕はなかったというのもありますが。
そんなこんなで数年が過ぎていたところ、2011年、東日本大震災があり、そのときに久々にQに連絡をとりました。
「無事?」と。
幸いQ本人に怪我はなく住む家も無事で、その後、ツイッターで連絡を取り合うようになりました。
そして2012年ごろ、Qと自分と別な友人で飲み会をして話を聞くと、どうやらまだ働いていないことが分かりました。
本人なりにも色々と考えているようでしたが、自分は
「Qが働くのは難しいかもしれない」
と感じました。
その理由としては、
・30歳を超えてもバイトも含め働いた経験がない
・時間に非常にルーズ
この2点。
頭の良さは抜きんでていたとしても、30歳を超えてから働くというのは・・・正直難しいのではないかと。
やはり、多少の経験というのは必要だと思っていましたし。
あと、仕事で遅刻等はまずいですから。
だから、この先もQはこのままじゃないのかなぁ・・・と同じ無職の仲間がいて安心していたのですが、
この後、薬剤師の資格をとり、あっさりと就職します。
そのことを知ったときの自分の置いてけぼり感といったらもう(笑。
Qが薬剤師になり就職した後、飲み会があったのですが、彼はいつにもまして饒舌でした。
「今後は〇〇と〇〇の資格をとってステップアップしていきたい!」
なんて目を輝かせながら、未来の展望について話していたんです。
そういう夢に満ち溢れた話や、就職したばかりなのに年収500~600万円もらっているという事実は自分を叩きのめしました。
ですが、その反面、自分の心の中では「あること」を心配していました。
働いている人の多くがぶつかるであろう問題について・・・。
でも、このときは無職の自分に発言権などありません。
大人しく友人たちの話をうつむきながら聞いていました(笑。
で、それから1年ほどたった最近。
別な友人と飲む約束をした際、Qも誘おうとしたら、もう仙台には居ないことを初めて知りました。
「え?」と思い詳細を聞くと、「今は医大生をやっている」とのことでした。
今でも薬剤師として働いていると思っていた自分としてはちょっと驚きました、が、ある程度は想定の範囲内でした。
Qが医大生になることは予想していませんでしたが(笑)、仕事は続かない可能性があると予想していました。
あの今後のことについて話していた時点で。
Qの仕事の対する今後の展望を聞いていたとき、自分が真っ先に思ったのは、この先の人間関係についてでした。
その当時、Qは仕事を初めて3ヵ月ほどだったと思います。
だから、とにかく「夢」をみていろいろなことを話していました。
しかし、一応、正社員として働いたこともある自分が聞く限りでは、
「仕事にも一通り慣れたこれからが人間関係に悩まされるだろう」
と思っていたのです。
それは他の友人たちも同じことを思っていたようで・・・・・・。
特にQの場合、今回が初めての仕事。
社会のルールというのをまったく知らない状態だったわけです。
更に、時間にルーズな性質。
本当に大切な用事(飛行機に乗るなど)は守りますが、それ以外はごまかしが効くと分かれば適当になります。
例えば、自分たちとの飲み会なんかは18時30分集合なのに、19時30分ごろになっても来ない。
で、コチラから電話すると家にいて「あ、今から出るわ」とかいうタイプ。
(19時30分まではいくら連絡しても、携帯の電源が入ってなかったりするので性質が悪い)
普通なら18時30分に来られない時点で連絡をよこすのが当たり前だと思うのですが、いくらそういうことを言っても絶対に直りません。
だから、友人の中ではうっすらとキレる者もいます。
「受験とか飛行機の時間は守るのに、こういう約束は守らないっていうのは、明らかにコッチを舐めているよな」
とこんな感じで。
つまり、こういうことを踏まえて考えていくと、あれだけ熱く夢を語っていたQが薬剤師を辞め、医大生になったというのは、たぶん、人間関係がうまくいかなくて嫌気がさし、辞めたのではないか推測します。
以前、仕事に関しては他にも「残業は一切なしで、定時で上がれる」「週休2日」「楽です」と言っていたので・・・・・・。
それを手放すっていうのは、何か理由があってのことのはず。
ただ、これはあくまでも推測。
本当の理由はQに聞かなければ分かりません。
でも、別な友人も自分とまったく同じことを考えていたので、そんなに外れてはいないと思います。
とはいえ、このQの話をしていて最終的に出た結論は「本人の自由」。
それぞれ、思うところがあり理想の人生像はあるのでしょうけど、本人がやりたいことに口をはさめるわけはなく。
周りに迷惑もかけていませんし。
この件にしても、何か壮大な夢があってのステップアップかもしれません。
というか、本当に医者になったら凄すぎると思います。
そのとき、周りはまた「やはり天才」と思わざるをえないでしょう。
ほんと、医者なれる人間なんて一握りですから。
でも、なんていうのでしょう。
どこかモンモンとした思いもあるのです。
仮に医者になれたとしても、また人間関係でぶつかるのではと。
どの職業でも、結局はそこを乗り越えないと、先には進めないような気がするのですが・・・。
30代後半の自分たち。
役職についてバリバリに働いている者、これから医者を目指す者、ゴロゴロしているだけの自分と様々ですが、まだまだ人生は長いわけです。
自分は天才とは真逆の存在である「バカ」ですが、バカはバカなりに何かを目指そうと思います。
それが他人から見て立派なものとは限りませんけど。
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