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昨日の深夜、偶然ホームレスの番組を見ました。
「ETV特集 ひとりと一匹たち 多摩川河川敷」
番組は2009年3月に放送されたものです。
自分の将来のことと重ねて、つい見入ってしまいました。
多摩川の河川敷に住むホームレスたちの環境はとても過酷だそうです。
台風などで川が氾濫し流されてしまった方々や、この当時はホームレスを襲撃する事件が頻発しており、就寝中に襲われて亡くなった方もいました。
そんなに厳しい環境なら福祉施設にでも入ればと思うのですが・・・世捨て人になった人の気持ちはそんな簡単なものではないようです。
一度は死のうと思ったけど死にきれずに今も生きている・・・番組中にホームレスが言ったこの言葉に様々な想いが集約されているように感じました。
と、そんな過酷な環境なのですが、その一帯にはペットを捨てる人もいるようです。
犬や猫、人間たちの勝手な都合で捨てられてしまった動物たちは自力ではどうすることもできなくて、後は河川敷周辺をさまようだけなのですが、その動物たちにエサを与えているホームレスたちがいました。
で、そのホームレスさんが凄いのですよ。
真夜中から朝方にかけてアルミ缶をゴミ集積所などから集めてお金に替えていくのですが、リーマンショック以降、金属の値段も下落し40キロ集めても1日2,500円ほど。
日によってもアルミ缶が集まる量に差はあるはずですから、生きていく分にはまったく余裕がないと思うのですが、そのホームレスさん、一回の買い物で犬と猫のエサを1,200円分も買っていたのです・・・。
エサをあげることによって犬や猫に慕われ、本人も救われる部分があるとはいえ、それだけのお金を使うというのは、ちょっと自分には理解できない感覚。
生活が裕福でそういうことをしているのなら、まだ話は分かりますが・・・。
でも、この方々は優しいから、こういうことが出来るのでしょう。
番組のナレーションでも「優しすぎるから彼らはホームレスになったのかも知れません・・・」とあり、それを聞いて自分も納得しました。
しかし、その後に見た場面では別なことも思いました。
ホームレスの1人が汚しに汚して放置したテントを、市から委託された職員たちが片づけに来たのですが、
その作業中、1人が
「こんなところで住むぐらいなら、死んだほうがマシだ」
と発言。
その作業を見守っていたホームレスがそれを聞いて激怒し、
「なりたくてなった奴なんていねえよ!」
「こんな状態になったら自殺しろってことか!」
「俺らだって必死に生きてんだ!」
と反論していたのですが・・・・・・それらの言葉に反応する職員はいませんでした。
何を言われても、ただ黙々と作業を続けるだけ。
その様子はホームレスを「人間」として見ていないような感じ。
これなら「うるせえぞ、じじい!」と言い返したり、睨み返したりするような仕草があったほうがまだマシ。
もう、「あ~はいはい、なんか言ってますね(笑)」
という、虚しさを感じさせる対応でした。
でも、自分は思ったのです。
職員の対応や発言には問題があるけれども、そういう風にホームレスを見てしまうというのは、一般の世界に生きている人なら仕方のないことなのかと。
ホームレスと一般の人との感覚の違いは、それこそ天地でしょうからね・・・。
要はどれだけ正論を言っていても、「ホームレスのお前に発言権はない」。
同じ人間に対してこういう扱いはひどい気がしますが、これが一般人の感覚のようです。
番組の最後のほうではホームレスの1人が仕事につき、今後に希望を感じられるような雰囲気で〆られるのかと思いきや・・・2カ月後には仕事を解雇され、アルミ缶の回収を再開している姿が。
ですが、そのときのアルミ缶の価値は1キロ30円まで下がっていて・・・。
以前のように40キロ集めても1,200円という稼ぎになっており、先行きに不安を感じながら番組は終わりました。
まぁ人によって感じ方は違うと思いますが、結局、この方々は生活保護を受けずに自力で生活しているのは事実で個人的には立派だと思います。
更に一般人が捨てたペットにエサを与えて世話していることを考えると・・・。
それでも、その行為に賞賛が寄せられることはなく、人が見せるのは失笑のみ。
一度落ちてしまった人間がやり直すのはトコトン難しいものだと実感し、自分も今のうちに何とかしないと、と考えさせられた番組でした。
* 17日~19日までちょっと自分探しの旅にいってきます(笑。
次回更新は20日(木)の予定です。
よろしくお願いいたします。
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