ある社員がミスをしてその尻拭いをする羽目になったのですが・・・。
このとき、数日間に渡りミスを繰り返していたのはカベ夫でした。
このカベ夫。
以前から元店長や社員Aと比べると、けっこうな頻度でミスが見られました。
パートのフジ子さんいわく、悪い人ではないが仕事でわりと手抜きをするタイプとのこと。
で、そんなカベ夫から主に俺が被った被害は、「用意されているはず食材がない」というものでした。
まぁその食材自体は小さいもので、仮に無いとしても料理の味が丸々変わるというほどのものではありません。
ただ、原則的には入れるというルールです。
元店長がいたころにもそんなことが何回かあり、
「あ、店長、アレがなかったっす」
と報告。
店長はこれを聞く度、
「あれ?おかしいな。ちゃんと用意してあるはずなんだけど」
と、よく首を捻っていました。
少し話を聞いてみると、その日、店長はヒマだったため、早上がりしたとのこと。
そして最後に残っていたのはカベ夫で、その食材を用意するように指示はしていたらしいのですが・・・。
でもこのときはそんなに大きなトラブルでもないということもあり、あまり深くは考えませんでした。
まぁ単純に、「探すのに時間を取られるから、もうちょっとビシッとやってくれ」とは思いましたが(笑。
んで、先月ですよ。
また食材がないケースが度々見られるようになり、その頻度は明らかに増えました。
俺は、「なんだかえらくミスが増えたな・・・」と感じ、この先に不安を感じ始めたころに「11月の乱」が発生。
こっちまでとばっちりを食う羽目になり、これからますます余計なトラブルに巻き込まれそうな予感がしてきたのですが・・・。
それから数日後の11月中旬。
シフト表を見て、あることに気付きました。
それは、カベ夫が退職したということに。
このとき、俺は11月上旬、やたらとカベ夫のミスが増えた理由に気付きました。
要は、「もう退職するからやる気がまったくなかった」ということだったのでしょう。
元から手抜きをするタイプの人間なら、その傾向はますます強くなります。
今後、いくら頑張っても給料がや役職が上がるわけでもないですし。
俺にも似たような経験があるから、そうなる気持ちは分からなくはありません。
が・・・やはり大人なら、会社を辞めるとなっても、最後までビシッとやって文句を言われないようにするのがベストですよね。
ちょいちょいカベ夫の手抜きにより迷惑をかけられたため、それがよく分かりました。
『立つ鳥跡を濁さず』は本当に大事ですね。
と、そんなことがあったのですが・・・。
ほとんど接点はないようなもんでしたが、カベ夫がいつの間にか辞めたのにはショックでした。
まったく知らぬ間に人が辞めるというのは、やはりさみしいものですね。
ただ、辞めたことに関しては、ある意味正しいような気もしました。
前に述べたように、現在のうちの会社はボーナスが出ないですから・・・。
これなら辞めても不思議はないというか、そりゃ致し方ないともいいますか・・・・・・。
元から人手不足で苦しんでいる会社が、人手不足による労働環境の悪化によりますます離職していく人間が増えていく。
しかもボーナスが払えない状況のため、その傾向は強まるという・・・。
いちどハマったら抜け出すのは用意ではない、この負のループ。
これから会社はますます地獄と化していくのかもしれません。
[5回]
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