父の記事は一旦中断して、きょうはバイトについて。
おかげさまで、2016年10月にバイトを始めてから2年が経ちました。
現在は全ての作業が滞りなく行え、退勤時間までにかなりの余裕を持って作業を終わらせることが出来るようになりました。
ここ最近は扱う器具の不具合などもないため、非常に快適に仕事が出来ています。
そして2年も経ったここ最近でも、新たな発見があったりします。
作業をしている最中にふと、「あ、こうすればもっと楽だ!」とか。
まぁ、これは自分が気付くのが遅いだけなのでしょうが(笑。
他には「急がば回れって本当だな」とかよく実感します。
冷蔵庫の中のものを無理矢理取ろうとして別な容器を倒し、液体がこぼれ大惨事・・・をやらかしたりして(笑。
「最初から素直に一旦どかしておけば、こんなことには・・・」と後悔しながら掃除をすること数回。
最近は面倒でもきちんと物を移動させて取るようになりました。
やらかしたときの手間を考えれば、これが結局一番早く終わるのです。
それと・・・2年経った今になって分かったことは、「作業がとても簡単」ということでした。
落ち着いて考えればというか、よほど頭の悪くないかぎりはほとんどの人が出来る作業。
大量の食材が入った20~30キロほどの鍋を運んだりもするので力仕事な部分もありますが、高校生男子でも1ヶ月もあれば1人で出来るようになるバイトだと思います。
接客もない気楽な空間での作業。
たまに現在の業務過多すぎるコンビニなどで働くことと比較し、その度に「やっぱ素晴らしいバイトだ」と日々感謝しながら働いています(笑。
でもそれに伴って気付いたこともあります。
それは、2年前にこのバイトを始めたばかりの時は、『とんでもなく難しい』ということばかりを思い込むほど精神的に病んでいたということ。
繰り返しになりますが、ほんとうに簡単な作業である現在のバイト。
しかし2年前は・・・「間違ったらどうしよう」や「失敗したらここにいられなくなる」という感情が俺を支配していました。
冷静に考えれば俺でも問題なく出来る作業であるにも関わらず。
この当時はMさんという初老の男性が教育係で付いてくれ、一緒にやっていたのですが・・・。
ちょっと俺がミスしたことを伝えられたなどには怖くなり、仕事が終わって家に帰った後も、
「次に行ったときはタイムカードに「ちゃんと仕事しろ!」なんて落書きがされてんじゃないだろうか・・・」
と社員からの嫌がらせなどを本気で心配したりしたのです。
とにかく不安だらけでした。
で・・・。
今になってなぜそんなことばかりを考えていたのか、理由を探ってみると・・・。
まず第一の大きな理由は「前職のブラック会社に心が毒されていたから」。
仕事=「イヤなもの」と心に徹底的にすり込まれ、そこで記憶がセーブされているから、会社で会う人間に嫌がらせをされるイメージしかなかったのです。
もうそれが当たり前というか。
そしてもう一つの理由は、5年間の無職生活(ニート)による社会性の大幅な減少。
普段から買い物に行ったり蔵王に出かけたりと、多少は外出をしているので人と接することは問題ないと思っていましたが、実際は・・・もう人と人との間に流れる空気を読む力がなくなっていました。
そのため、仕事をしていても周りの雰囲気をうまく感じ取れず、めまいを覚えるようなパニックになりかけたりも。
周囲の空気を察する物差しがぶっ壊れているから、どうしようもないのです。
こんな状況だから、簡単な作業も勝手に複雑に考えて、無駄に自分を追い込むという・・・。
いまさらながら、2年前の自分は深刻な状態だったのだと気付かされました。
でも、そういう恐怖感を少しずつ消して、俺にまともな感覚を取り戻させてくれたのは今のバイト先の人たち。
最初に一緒に働いたMさんは、仕事に不慣れな俺にも親切にしてくれ、決して罵倒したりするようなことはありませんでした。
それどころかちょっとしたことでも、「お、なかなかうまいじゃねえか」と褒めてくれたり。
俺がやらかしたりして必要以上に怯えていたときでも、「大丈夫だ、心配すんな!」と声をかけてくれました。
また社長は社長で、ちょっとしたことでも度々、「kanimisoさんが来てくれたおかげで助かるよ」なんて言ってくれたり・・・。
その結果、バイトをする度にそうした言葉を聞いているうち、俺はこんなことを思うようになりました。
「あれ?あれだけ役立たずと罵られていた俺でも、人の役に立てることはあるんだ」と。
そしてそれに伴い、社会性も少しずつ復活しました。
正社員として働いていたころほどまともにはなっていませんが、それでも無職のころよりはだいぶ人の間に流れる空気が読めるようになったと思います。
ということで・・・。
今は昔ほど自分のことを無能だと思い、苦しむことも減りました。
まぁ、本当に簡単な仕事なので出来て当たり前ではあるのですが・・・。
しかしそれでも現在に至るまで無遅刻・無欠勤。
店に損害を与えるようなミスをしていないことを思うと、やはり自分のような人間でも役に立てる場所はあるわけです。
今の世の中、飲食店などではバイトやパートさんが深刻な人手不足に悩まされています。
それを思えば、こんな俺でさえバイトなら働く場所は選べるわけです。
だからせっかく働くなら、今の職場のように「正しいことをやったなら、正しく評価してくれる人」の元で、精一杯働いていこうと思います。
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