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偉くならなくてもいいや

 
 
5年ぶりに社会復帰をして感じていることは、同年代もしくは年下の上司と接するのは思いの外辛いということ。
向こうは普通に接してくれているとは思うのですが、自分の心の中では思っていた以上の劣等感が・・・。
まだほんの少しプライドというか、こざかしい気持ちが自分の中で残っているようです。
 
 
この前、自分を雇ってくれている会社の社長さんに会いました。
おそらく自分とほぼ同年代。
乗っている車は高級車で800万円ほどすると先輩であるMさんから聞かされたのですが、それを知ると、若い頃から明確な目標を持ってやってきた者と、自分のように適当にその場凌ぎでやってきた者との人生におけるハッキリとした差を見せつけられたような気がしました。
若い20代のころは気付かなかったけど、40代になるとこんな風に差が開いてしまうんだと。
自分も安い軽自動車には乗っていますが、これも親のサポートがあるおかげ。
親がいなかったら自転車に乗るのが精一杯の人生だったと思います。
 
 
ただ、いま改めて考えてみても、自分にこの社長のような生き方は出来ないとは思います。
というのもこの社長、いまは休みなしで各店舗の従業員の休みの穴埋めに奔走していて・・・。
それに加え社長としてやらなきゃいけない業務をこなしている様子をみると、やはり「俺にこんなことは無理だ」と思えず。
いくら社会的地位やお金がもらえるにしろ、常に気が休まる日がないというのは自分だったら精神崩壊まっしぐら。
正社員時代、休みの日に仕事ことで電話が来たり、他の従業員が休んでその穴埋めに呼び出されたりすることも度々ありましたが、そんなのでも自分にとってはかなりの苦痛でした。
それを思うとやはり自分にはパートやバイトが合っているのだと思います。
実際のところ、今はとんでもなく楽です。
仕事で何かミスをしていた場合、次に出勤したときに注意されることはありますが、まず休みの間に電話がかかってくるなんてことはありませんし。
そして突発で休みの日に呼び出されることもありません。
仕事が終わって家に帰ったらすぐにビールを飲んでもOK。
これを踏まえると、これはこれで幸せなような気がします(笑。
 
 
と、まぁこんなことを言っても、世間的には社長的な生き方の方が求められることは知っています。
ただ、人間誰もが同じようなことを出来るわけではないですから・・・。
「責任を背負わないかわりに社会的地位やお金を求めない」。
そんな生き方をしていく自分は、これから同年代や年下と接する際に感じる恥は甘んじて受けて生きていこうと思います。

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