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自分が食べると思って切る

 

 バイト中、料理にトッピングする食材を切っているときに気をつけていることが一つあります。
それは、「自分が『食べる』と考えて、不満を抱かない形に仕上がっているか」ということ。
 
 
 バイトをはじめてだいぶ経ち、食材を切る作業もかなり慣れました。
最初のころは何百食分の食材を切っていると手が痛くなったり、うまく切れなかったりとけっこう苦労しましたが、今ではそういうこともだいぶ減りました。
だいたい狙ったとおりにスッと切れます。
 
 
 が、ときには食材の形により、うまく切るのが難しいときも。
そんなとき、うまく切れなかった食材の形を見て、トッピングにするか別な料理用に使うか判断するのですが、ここで「自分が食べるとしたら」と考えるわけです。
自分がこの料理を注文して、このトッピングの形で文句を言わないかどうかを。
普段から食べることが好きな上、こういう細かいことにもこだわる面倒くさい男である自分(笑。
ここに関しては非常にシビアにやっています。
妥協されて適当なものを載せられた場合、お客様がガッカリすることは自らの経験により身を以て知っていますから。
 
 
 と、こんな気持ちで働いていると、食材を切っていても楽しいです。
まぁ実際のところは、味にはほとんど影響しないかもしれませんし、気にするお客様もごくわずかかもしれません。
でも、どうせやるなら食べる人の立場になってやりたいというか、そういう気持ちで働けるようになった分だけ若い頃よりもマシになった思います。
10代~20代にコンビニで働いていたころは、ホットスナックやおでんを頼まれただけで「面倒なもん注文すんじゃねえ!」と心の中で叫んでいたような人間でしたから・・・(苦笑。
これからも自分の前でお客様が料理を食べている姿を見ることはないかもしれませんが、今後も食べる人のことを思って作業する気持ちは失いたくないものだと思います。

 
 

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