前々回のつづきです。
社員Aに退職の報告をした後、家に戻った後は社長の奥さんに退職届のメールを送ることにしました。
ネットの例文を参考にしながら心を込めて作成しました。
この3年間、社長や奥さんにはお世話になったことは紛れもない事実ですから。
退職理由については当然「社員Aが嫌いだから」なんてことは書きません(笑。
一般的な「一身上の都合により」と書こうかと思いましたが、俺としては引き止められるのを防ぐため、「体調面に問題があり・・・」ということにしました。
これだと引き止めたら「無理をさせて働かせていた」となりかねませんから、会社も受け入れるしかありません。
まぁ俺の場合、能力的なものを考えれば引き止めをするほどの人材ではないです。
でも現在の会社の人手不足は未だに深刻。
だからそっちの意味での引き止めは有り得ると想定していたので、こういう理由にしました。
こうして30分ほどじっくり考えてメールを作成し送信し、後は返信が来るのを待つだけとなったのです。
ちなみに退職希望日は1月中旬か2月中旬にしました。
が・・・・・・。
これが予想に反していつまでも奥さんから返信がきません。
いつもやっているシフトのやりとりなら、2~3日以内には必ず返信があるのに・・・。
ただ、俺はこのことについてこう考えました。
「奥さんも忙しいし、もしかしたら職場で直に会ったときに話をするつもりなのかもしれない」
と。
だから返信がなくても気にしないように・・・と思ったものの、もう一つの考えも浮かびました。
それは元店長が、退職の意思を伝えてから1年間働き続けたということ。
これを踏まえると、もしかしたら「のらりくらりかわして誤魔化すパターン?」と使ってくる可能性もあると思い、そこらへんで気を揉みました。
「最後の最後でそういうイヤな面は見たくない」と思ったのです。
どうせ辞めるなら、やはり円満な退職をしたいですから。
だからそこらへんで、「大丈夫かなぁ」なんて葛藤をしていたのですが・・・。
退職届のメールを送った12日後。
奥さんからメールが来ました。
「お、ようやくメールがきた」と思ってメールを開けてみると・・・。
そこにはこんなことが書かれていました。
「お世話さまです、1月の出勤希望日を教えてください。よろしくお願いします」
と。
思わずこれにはビビりました。
「え?退職の件はスルー?」
1月or2月の退職を申し出ているのに、そのことに一切触れていない奥さんからのメール。
こうなると、懸念していた「退職話を誤魔化すパターン」と思い、かなりの不安を覚え始めました。
次回につづく
[6回]
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