殺すのはよくないですが、この父親がこの凶行に走ってしまった理由を考えると、この長男と似たような立場である俺は胸が痛みます。
将来を悲観してというか、本当にもうどうしようもなかったのだろうと。
今回、殺害に至った経緯は家庭内暴力などがあったようです。
まぁ40代の男に対して70代の親では、まったく抵抗のしようがありません。
俺も日々親の衰えを見ていて、それは切に実感しています。
しかもこの亡くなった長男、名前をネットで検索すると、どうやらネットゲームに月30万円ほど課金していたらしく・・・。
いくら親がエリートで金を持っているとはいえ、こんな額を課金していたらマジで絶望的ですね。
この他のもろもろの生活費も親が払っていたのでしょうから、とんでもない負担が親にのし掛かっていたのでしょう。
でも、息子は無職で稼ぎはゼロ。
そして今後も働く見通しはなし。
その上、小さい頃からかなり裕福だったゆえ、金銭感覚が完全にマヒ。
家庭内暴力はおそらく金に関することで、長男が望むままにお金を渡さなかったら暴力を振るわれていたのでしょうね。
更にこの長男。
亡くなる前に「運動会の音がうるさい」と父親と口論になっていたようで。
これを聞くと、
「他人様に迷惑をかける前に、いっそ・・・・・・」
と父が考えてしまうのもやむを得ないようが気が。
特に先日、川崎での引きこもりによるとんでもない事件がありましたからね。
そう考えてもまったく不思議ではありません。
で、この長男と似たようなというか、彼の一歩手前の立場の俺が思うことは・・・・・・。
まぁこういう人間は親が生きている限りは、自分がどれだけ追い込まれているのか気付きません。
「親がいつまでも生きている」という感覚だから、日々ネットゲームに没頭出来るわけです。
そして親が死んだとき、はじめて己の立場や現実に気付くわけです。
「親が死んだら1人で生きていく力がない」ということに。
俺も昨年、父を亡くしてこのことに気付きました。
だからまともな人たちは、どんなに辛くても仕事に励み、そうならないように頑張っているということにも。
そんなことを踏まえると・・・。
仮にこの長男が行き続けていても、残念ながらいろんな意味で絶望的だったと思います。
長男のものと思われるツイッターを見る限りでは、もしこの先父か母が死んでも、
「まだ家に金あんだろう!よこせ!!」
とたかり続けるだけだったかと。
で、両親とも死んだら・・・。
この後に出来ることは、残りをお金で生活していくことだけ。
1人で生きていくことも出来ないし、頼れる親戚も知人もいない。
これを考えると・・・。
殺されたのはかわいそうだとしても、こういう形で人生が終わるのも仕方なかったのかと。
冷たいようですが長男と似たような存在である俺ゆえ、本気でそう思ってしまうのです。
何十年も引きこもっていた場合は、自分の力だけでは立ち直ることも不可能に近いですし。
と、そんなわけで、いよいよ自分のような中年の引きこもりによる問題が本格的に表面化してきたなとおもう昨今。
俺も父が亡くなってから「1人で生きていく力がない」ということに気づきながらも、どこか現実に目を逸らしつつ生きているという情けない日々です。
でもなんというか、この先は親や他人様を傷つけたりすることだけはなく、なんとか静かに人生を終わらせたい。
残りの人生、どれだけ追い詰められても、人の道からは外れないように生きていく所存です。
*追記
引きこもり長男を10か所以上、刺す 元事務次官「川崎のような事件を起こしたら…」と供述〈週刊朝日〉
きのうこの記事をUPした後、各局のニュースやワイドショーなどでこの事件が取り上げられているのを見ました。
長男のものと思われるツイッターを見る限りでは、やはり今回の父親の取った行動もやむを得ないと改めて感じました。
中学時代に母親を殴り倒したことを、自ら平然とツイートしているようでは・・・。
父親も長年相当苦しみぬいた末の決断だったのだと思いました。
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