昨年、入所者が虐待を受けていた一件を皮切りに、その介護施設で3人もの高齢者が転落死をしているというニュースが流れました。
そして当時、その3つの事件の日に当直をしていたということで、テレビのインタビューに答えていた元施設職員の今井隼人容疑者。
入所者の金品を盗んで懲戒解雇になったということを聞いた時点で「コイツが何らかの関与はしているな」とは思いました。
でも、それからパッタリ報道がなくなって、「あの一件はどうなったのだろう」と気にはなっていたのですが・・・。
今朝、このニュースを聞いて「ああ、やっぱりな」と改めて思いました。
でも、年齢を聞いて驚きました。
20代後半くらいだと思っていたのに、まだ23歳とは・・・。
真面目に生きようと思えば、いくらでも楽しいことが出来る年齢なのに。
というか、この事件で真っ先に感じたことは、「2カ月もの間に3人もの人間が転落死しているのになぜすぐに警察が分からなかったのか」ということ。
普通に考えて一つの施設でわずか2カ月の間に3人が転落死って聞いたら、どう考えても「誰かが故意にやっている」という風になりそうなものだけに。
それと、事件が報道されているとき、テレビなどでも「120cmの手すりを、要介護の身長140~150cmくらいのおじいちゃん、おばあちゃんが自分で超えるのはありえないのでは・・・」ということがよく言われていました。
これも、普通に考えれば検証するまでもなく「無理」と分かるのが当たり前だと自分は思うのですが、そこになんの疑問も持たず、警察が当直をしていた人間を厳しく問い詰めなかったのは、非常に杜撰な捜査の印象を受けます。
マジで不思議でなりません。
むろん、一番悪いというかとんでもないのは今井隼人容疑者です。
なぜこのようなことをしたのかはよく分かりませんが、3人も転落させて殺すというのは異常すぎますからね。
でも、警察が1人目の転落死があった時点で、「ん?何かおかしくないか」と気付いていれば、犠牲者は増えなかったはずです。
先に述べたように「要介護の人間が120cmの手すりを越えて転落死」するのは不自然ですからね。
だから自分は1人目のときにもっと警察がきちんと対応していれば、、、と思えてなりません。
100歩ゆずっても、せめて2人目のときに気付かないといけないでしょう。
同じ施設で短い間に連続して亡くなっているわけですから。
でも、そこに気付かなかったということは、「高齢者だからボケて自分で落ちたのだろう」という思い込みでもあったのでしょうね・・・。
残念なことです。
今回の事件で感じることは、素人から見ても「ありえない」と分かるようなことでも警察がスルーしてしまうことがあるということ。
だってこれ、極端な話ですが今井容疑者が1人目を落とした後に大人しくしていたらそんなに騒動にならず捕まらなかった可能性も考えられます。
3人もなくなっているから、「もう絶対におかしい」ということになっているわけですから。
まぁ、今さらアレコレ言っても亡くなった方は戻ってきません。
警察の方々には今回の件を教訓にして、二度と同じような杜撰な捜査をしないでほしいと切に願います。
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