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再び語り合うことはないだろう

 
 
「次会うときは仕事の話がしたいなぁ・・・」。
無職だった自分に対して言ってきたのですが、このときは「仕事のこと」に関してだけ話がしたいと受け取りました。
でも、最近になってそれが間違っていたことに気づきました。
 
 
というのも、何も仕事に限らず、友人は「将来のこと」について話したかったのだと今さらながら気づいたのです。
「結婚」とか「この先の人生設計」などを。
 
 
でも、自分の中にそんな考えはありませんでした。
当時というか今も頭の中では「ゲームのこと」が大きな比重を占めています。
そんな自分を見て、友人は全否定まではしません。
でも、
「お互いに30歳をすぎたのだから、もうちょっと大人の話をさ・・・」
ということを言いたかったのだと思います。
例えるなら、小~中学生ぐらいならゲームのことで
「あのキャラ強いよな~」
「あのアイテム超便利だよな!」
と盛り上がるのはありですけど、それ以上の年齢になれば将来のことを真剣に考えていかないとちょっとアレだなと、今なら自分も思います。
 
 
高校時代によくゲームのことで一晩中語り合った友人たちも今は家庭を持ち仕事をし、ゲームのことは二の次のようですが、自分の中ではゲームの事はいまだに最優先。
40歳にもなれば友人たちの考え方や行動が正しく、自分が異常者なのでしょう。
そんな友人たちの仕事や人生設計の悩みに答えることが出来ない生き方をしていることを考えると、長い付き合いがあるだけに申し訳ない気持ちにもなりますが、そういうのを答えることが出来る人は自分以外にたくさんいると思うので、後はその方々に任せます。
出来ないことを無理してでもやる根性は自分にはないと分かってきたから。
そして、友人たちにはこの場を借りてお詫びしたい。
「人生において力になれるような存在になれなくてすまなかった」と。
後はせめて友人たちが幸せに生きていけるように、陰ながら祈ろうと思います。
もう直接会って飲むこともないでしょうから・・・・・・。

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