「持ち込んだ冬タイヤが夏タイヤに近い状態になっています」と説明を受けた俺。
父から詳しく車の状態を聞かないまま引き継いだ上、事前に冬タイヤの状態をよく確認していなかったこともあり、かなり困惑しました。
「え・・・それはマジなのか」と。
ただ、こういう状況は過去に経験済みでもありました。
それは秋田に住んでいて、タイヤ交換でイエローハットに行ったときのこと。
持ち込んだタイヤを交換してもらおうとしたら、そのタイヤを見た若い女性店員がこう言ってきたのです。
「あ、これ5年経ってますから新しく買ったほうがいいですね」と。
いくらぐらいかかるのか聞くと、「42,000円になります」。
3,000円ぐらいの単なるタイヤ交換のつもりで来た俺は愕然し、しばらくゴネました(笑。
「え~、まじですか~、買わないといけないっすかねぇ・・・」なんて。
しかし、その女性店員はけっこう頑なに、「5年経ってますから」を主張。
車の知識がない俺はそれに負け・・・、そのまま新しいタイヤを買いました。
やり方さえ分かれば誰でも出来るような、簡単な作業が出来なかったのです。
だから今になって思うと、とにかくセールスを上げるために利用されただけの気がして、けっこうな後悔をしています。
「あ~、あのときは断って、そのままタイヤを使ってもまったく問題なかったんじゃないか」と。
元々俺は1年に1万キロ以上走ることもないので。
と、そんな経験もあり、今回も頭の片隅では、一応このパターンも想定していました。
「もしかしたら、また新しいタイヤとか勧められるかもしれん」と。
ま、だったら、「事前にタイヤの状態を確認してからいけよバカ」なんですが・・・(笑。
ただ、実際にそうなる確率は低いと思っていたため、店員から説明を受けた後はけっこう困惑したというわけです。
「どうする?どうする?」と。
また、このことを説明してきたタイミングというのが、後になって考えてみるとかなり絶妙でした。
コレ、例えば待ち始めた15時前後でこのことを言われたら、「じゃあいったん帰って考えます」とすぐ判断したと思います。
が、このときはすでに40分待たされた後。
店員から声をかけられた時点で、俺は、「あ、作業が終わったんだ」と思ったぐらいの時間が過ぎています。
だからすぐに「帰る」というのも、何とももったいないというか。
そしてまた、この日は開店直後の10時にやってきたのに作業開始が15時です。
これからは益々タイヤ交換で混み合う時期に突入するだけに、「また予約を取り直すのも・・・」と考えずにはいられませんでした。
俺に説明をしてきたのは、俺よりも恰幅のいい40代ぐらいベテランらしき男性店員。
しばし考え込んでいる俺に、「(タイヤの状態を)見てみます?見てみます?」と確認を2~3回促してきました。
が、この時点でわずかながら、「これ、見たらヤバそうだな」という気が。
というのも、この店員と一緒にピットに行き、持ち込んだタイヤと新品のタイヤを見比べながら説明されようなもんなら・・・。
無知な自分は、「あ、ほんとうだ!メチャクチャすり減っていますね、交換するしかないですね!」と丸め込まれる可能性が大(笑。
タイヤの状態を確認するため、店員の手を煩わせたことの負い目とかもあって。
だからこの時点で、「タイヤの状態を確認する」という選択肢は消しました。
「今この場で交換するかしないか決めるしかない」と。
で、この後少し店員に聞いてみました。
向こうの話では、「交換は出来ますが、あまり効果は期待できないですね」や、「25,000キロぐらい走って、もう使い切った感じですね」など。
まぁ、簡単にまとめると、「新しくタイヤを買った方がいいよね」です(笑。
しかし・・・俺としては過去の苦い経験もあり、「はい、そうですね」とはいきません。
とりあえず交換してしまうか、いったん帰るか。
短い時間での決断を迫られ苦しみましたが、ここであることが思い浮かびました。
[4回]
PR