放置することしか出来ない現実に

 
 
 
 昨年、父が亡くなった後の必要な各種手続きを母と分担して行いましたが・・・。
そのときに思ったのは、
「これ、もしお袋が亡くなった後に俺が1人でやるとなったら、マジで無理そう」
ということでした。
 
 
 というのも、この手の各種手続きは家庭にもよるでしょうが、必要最低限なものをこなすだけでもかなり大変なことを知ったから。
親が死んで想像以上のショックを受けている中、役所や霊園などにいって手続きをする・・・。
これまでそういう部分を親に頼り切って生きてきた俺が実行するには、相当厳しいものがあると感じました。
 
 
 だから・・・。
以前からこういう「亡くなった親を放置する」というニュースはよく目にしましたが、今はそうしてしまう気持ちが切実に理解出来ます。
まずこれまで「親が死んだ後」のことを考えていなかっただけに、親が死んで愕然とする。
そして次にやらなければいけない通夜や告別式などの各種手続きが全く分からず、呆然とする。
手元に「身近な人が亡くなった後の手続のすべて」という本が我が家にはありましたが、それを見て俺は、「えっ?こんなに山ほどの手続きがある上、それも自分だけでは完結させるのが難しいって・・・」と震え上がりました。
 

 
 この件の息子さんもおそらく俺と同じで、親に頼って生きてきたのでしょう。
例えるなら家で飼われている「飼い猫」のような生活だったのではないかと。
飼い主からエサをもらってこれまでぬくぬくと生きてきた飼い猫が、ある日を機に外に放り出されたら・・・。
自力でエサを獲る術なんてないから、後は死ぬしかありません。
まぁ何というか、親が死んだ現実を受け止めきれないまま、思考停止してしまうのでしょうね。
俺のように自立していない人間は・・・。
 
 
 で、またこういう人は友人関係や親戚関係の付き合いもほぼ無くなっているから、相談して力を貸してもらうことも厳しいという現実が。
俺も同年代の親戚との付き合いは、すでに壊滅状態。
頼れる親戚としたら叔父さんや叔母さんですが・・・その方々も母と同年代の高齢者。
もういつ何時どうなっても不思議じゃないから、「頼る」という選択肢は無いに等しいのです。
1人では片付けられない問題であることは分かっていても、相談できる人もいない。
そもそも数年~数十年も社会から断絶した生活を送っていれば、役所とかで手続きをすることさえ容易なことではありません。
その結果、出来る手段が「放置」のみで、後は時がただ過ぎるのを待つだけと・・・。
まぁこういったケースの場合は、親の年金目的で放置ということもありますが、今回は妹さんなどにも連絡を取らなかったことから、おそらく「もうどうしようもない」といった諦めの心境から行った放置だと想像します。
 
 
 と、そんなわけで・・・。
全国に俺と同年代のたくさんのひきこもりがいると言われている世の中ですから、今後もこういうニュースはちょくちょく見かけることになると思います。
自立している方からすれば、「情けない」の一言に尽きるでしょうが・・・・・・。
俺のようなものからすれば、「社会性が皆無の人間があれだけの手続きを行うのは無理がある」という気持ちが。
でも、これは多くの人がきちんとやっていること。
だから自分も、己の終活を含めて気持ちの面でこういう覚悟をしていくつもりです。
父が無くなってからこのことを想像しては、重すぎる現実に気持ちが激しく滅入る日々が続いていますが・・・。
しかし、いつどうなるか分からないことだけは事実。
我が家はニュースにならないよう、せめて親を見送ることだけはしっかりやる所存です。

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