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正に「あちらを立てればこちらが立たず」

マタハラ被害者団体 最高裁判決受け会見 

 


このマタハラ問題について、街頭インタビューに答えていた方々をテレビで見ました。

その方々の意見は

「どちらの気持ちも分かります」 

「難しい問題だよねえ」

これを聞いて自分は深くうなずいてしまいました。

妊婦を精神的に追い詰めたりするのは論外ですが、「働いている現場」のことを考えると、簡単には割り切れないものが色々とあると思うので。

 

 

自分が正社員として働きだしたころ、ちょうど妊娠している同僚がいました。

おめでたいことだし、その方もお腹が大きくなっても一生懸命働いていたので、会社全体で応援していた雰囲気があったことを覚えています。

(社員6~7人の小さな会社ですが)

で、月日が経ち、同僚が産休に入ったのですが・・・・・・。

 

 

このとき、その同僚は出産後に戻ってくるという話になっていたため、代わりの人間を入れずにそのまま戻ってくるまで皆でフォローしあうという話だったのですが、これが実際にやるとなるとかなりきつくて。

例えば40時間分の仕事を5人でやるとすれば1人8時間ですが、4人なら1人10時間。

仮に18時退社だったとすれば、20時退社が当たり前になるわけです。

そしてそれが、同僚が戻ってくるまでの間の数ヵ月続くとなると・・・最初は元気だった社員たちも、さすがに疲労の色が隠せなくなりました。

仕事の上で、人が1人抜けるというのは、想像していた以上にきついことだと、このとき改めて思い知ったのです。

小さい会社だと相当なダメージです。

 

 

となれば、ここで「代わりの人を補充しない会社が悪いんじゃない?」と思う方もいるでしょうが、これが難しいのですよ。

同僚が戻ってくるまでの間だけ、ちょうど働ける人なんてなかなかいないし、その今いない同僚と同じぐらい仕事が出来るレベルにまで育てるのも簡単なことじゃありません。

新しい人間を雇うならそれに見合ったコストの分だけ見返りがほしいところですが、それをやってしまうと同僚が戻る場所がなくなります。

仕事は間違いなくきついけど、それをすぐに補おうとすると別な問題が発生するというジレンマ。

結局、このときは社員全員で話し合いの末、その同僚が戻ってくるまで耐えるという結論になりました。

新しい人間を育てるよりは、ある程度の仕事が出来る同僚に戻ってきてもらったほうが良いと判断して。

 

 

その後、同僚も予定どおりに戻ってきて、当初はメデタシ、メデタシという感じでした。

しかし、子どもが出来るとどうしても休まなければいけない場面も度々あったりして、その同僚にたいする会社の姿勢はだんだん変わっていきました。

残酷なことですが「使えない人間」というレッテルを貼られるようになったのですね。

 

 

子どもを産むのは女性にしか出来ない事ですし、子どもは社会の宝です。

だからその会社の姿勢というのは、決して褒められたことではありません。

でも、社員が少ない会社で、1人抜けてしまうと周りにかかる負担が大きい場合、実際問題そんなことも言っていられなくて・・・・・・。

 

 

むろん、そういう点も含めて社会全体でサポートしなければいけないことは重々承知しています。

じゃないとますます少子化が進みますから。

でも、単純に労働時間が増えたり、その同僚が休んだとき休日出勤になったりするのは独身の自分でもきついのですよね。

こんな泣き言をいうのは我ながら情けないと思いますが、辛いものは辛いのです。

 

 

こういうことを書くと、働きながら子どもを育てようとしている方や、これから産休に入る方にとっては不快に映るかも知れませんけど、そういう意図はありません。

要は出産した後でも、子どもを安心して預けることが出来、働けるような環境を政治家の皆さんには一刻も早く作ってほしいと思います。

うちわとかワインとか作らなくていいから(笑

ほんと、そういう苦労を知っている女性政治家の方にこそ頑張ってもらいたいですが・・・。


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