何週間か前に、ある方の息子さんが高校を辞める記事を見かけました。

ま、人それぞれ色々とありますし、本人の決意が固いならそういう道も有りだとは思います。

でも、自分はこのような場合、「人生は長いから辞めないほうがいい」という考えです。

やりたいことがあるなら、まずは高校を卒業してからでも遅くはないのではないかと。

それか学生生活と並行してやるとか。

いや、これが２０歳ぐらいまでしか生きられない、そこで人生が終わるというのなら高校を辞めて夢にかけるのもいいかもしれませんが、人間、普通なら８０年ぐらいは生きられるわけですよ。

もしも、夢に破れて、残りの人生を過ごすことを考えたら・・・。

こういうことが分かっているから、ほとんどの親は「辞めるな」と言うわけです。

上記の息子さんが高校を辞める記事には、こんなニュアンスのコメントがついていました。

「今は大学にいっても就職できない時代ですから」

「要は本人次第」

これは高校を辞めた人間にとっては聞き心地のいい言葉ですけど、自分は高い危険性を感じました。

だって「要は本人次第」って言ったらなんでもそうじゃん（笑）と。

似たような言葉では「中卒でも立派にやっている人はいる」などがありますが、これも限りなく「まやかし」に近い気が・・・。

確かに世の中には中卒でも素晴らしい仕事をして稼いでいる方もいますよ。

でも、その影では失敗している方々が山のようにたくさん居て・・・。

失敗した方々に光が当たることはないから見えてないだけなのです。

そもそも、多くの人がやりとげている「高校卒業」ということすら出来ない人が、「夢にかける」といっても、正直どうなのかなと。

夢の内容にもよりますけど、大抵は高校に３年間通う以上の努力が求められると思います。

そこまで出来る人って、自分が見聞きしてきた中では、ほぼ居なかったような・・・。

ここで誤解しないでほしいのは、夢を追うことを否定しているわけではないということ。

人生、一度きりだから（これも聞き心地の良い言葉（笑）やりたいことをやった方がいいという面もあるのは事実。

それを踏まえた上で今回の記事を書いているのですが・・・結論を言えば、つまりは「保険」をかけておいたほうが「つぶしが効く」ということです。

この歳になってみると、とにかく学歴というのはあるに越したことはないとしみじみ思います。

無くても生きてはいけるけど、あれば何かと便利という・・・。

最近、高学歴のアイドルたちをみると、「先のことちゃんと考えてるな～」と感心することも多いです。

ほんと、若い頃に人気絶頂でも、時が経てばどうなるか、先輩たちの『今』をみて分かっているのでしょうね。

ここまで読んでも、

「保険なんていらねーんだよ！俺は夢で絶対成功するからさ！」

という子もいるとは思います。

ま、夢に燃えているときはそういうものなので、この記事もまったく意味をなさないだろうし（笑、

それは好きにやっていいよ！としか言えません。

やってみて痛い目を見ないと分からないこともあるものですし。

ただ、本当に人生は長いものです。

それを考えれば、歳をとってから高校や大学に通い直すことも可能だと思いがちですが・・・どうせなら若いうちに出来るだけやっておいた方がいいような気がします。

社会に出る前の高校生活は、やはり人生に通じる様々なことを学べるので。

むしろ、あえて経験するほうが、夢に挑戦するときも役立つと思います。

最後に高校時代のダブりの同級生の言っていた一言。

「学歴は金では買えないから」

留年しても耐え抜いた彼の言葉は、いま思うとかなり深いです。

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