この前、蔵王の祖母の家に行ったときのこと。
叔母と話しているとバイトの話に。
「どうなんだい、バイトの方は？」
と聞かれたので、シフトを自由に組めることや特にトラブルは起きていないことを伝えました。
すると叔母はホッとした表情で、
「よかったねぇ～、今はニュースや新聞などで『ブラックバイト』なんて見聞きするから少し心配していたんだよ」
と一言。
一昔前からセミリタイア的な生活を送っていて、そういうことにはあまり関心がないと思っていた叔母から「ブラックバイト」という単語が出たことにちょっと驚きました。
それと同時に「あ～、世間的にこの言葉はだいぶ浸透しているんだ」分かり・・・。
と、ここでピンと来たことがありました。
それはスーパーや飲食店など、行く先々の店で貼られている「バイト・パートの募集の張り紙」のこと。
ここ３か月くらい、それを見る度にこんなことを思っていました。
「どの店でもずっと貼り続けているけど、そんなに人が集まらないものなのかな？」と。
順調にバイトができている自分としては不思議に思っていたのです。
特に昨今、ニートやひきこもりが増えてきているなんて聞くと、
「これだけ働ける場所があるのにもったいないなぁ」
なんて。
でも、叔母から「ブラックバイト」という言葉を聞いて、その理由が分かったような気がします。
というのも、おそらく今はバイトをするにしても、だいぶ警戒している方が増えていると思うのです。
テレビの特集などで「ブラックバイト」の実態なんてものを一度見ると、
「今はバイトでもこんなに責任を負わされるんだ」
「殴られることもあるのかよ・・・」
「ノルマが達成できないと罰金があるんだ」
なんてイメージが頭にこびりついて、「バイトは気軽に働ける」というイメージが消えてしまっている方が一定数いるのではないかと。
そのため、実際には普通のバイトでもあるのにも関わらず、頭の中で勝手に想像して敬遠している方々がいるから、いくら募集してもなかなか人が集まらない。
だからどの店でも長期間バイト・パート募集の張り紙が貼られている・・・なんて事が思い浮かびました。
かくいう自分も・・・半年前にバイトを探しているときは「ブラックバイトは避けたい」という考えがあったように思います。
ずっと募集しつづけているバイト先を見ては、「ここはたぶんヤベーな」なんて勝手に想像したりしましたし（笑。
そんな中で今の職場を発見。
長期間募集し続けていたのでヤバそうなんてことも思いましたが、「接客なし」であるということなので試しに応募。
そして採用されて働いてみると・・・想像していた職場のイメージとはまったく違っていて、パワハラやモラハラとは無縁の快適な環境。
働くのにだいぶ慣れたころにはけっこう後悔しました。
「こんなことならもっと前から働けばよかった」と。
バイトを始めて半年たった今、強く思うことは
「実際に働いてみないと何も分からない」や「ブラックバイトは極一部の話」
ということでしょうか。
だからバイトであれば、ほんとうに試しに働くのがいいのではないかと。
危険を感じたら、それこそ逃げればいいわけですから。
ブラックかそうでないかの見極めですが、自分の経験から言えば「決められた時間でしっかりあがれる」ことや「面接時の約束事が守られる」ということが重要だと思います。
常に残業を強いられたり、最初に話したことと違う仕事内容だったりしたら早めに身を引いたほうがいいですね。
自分のケースで言えば、「接客なし」だったのが「接客もしてもらうよ」なんてことになっていたら、今ごろ辞めていたと思います。
また、社員がいるのにバイトやパートを責任者にしているような会社もアウトだと思います。
「正社員登用もあるよ」なんて言われて受けてしまう人もいるのかもしれませんが、そんな会社で働き続けても先はありません。
バイトやパートを責任者にしている時点でおかしいです。
で、イヤなとき、無理だと思ったときはバイトであろうとしっかり主張するべき。
これをしないと「頼めばコイツはやってくれる」となるので、ますます仕事や責任を押し付けられます。
そうなったら正にブラックバイトになるだけ。
ここらへんに気を付ければ、今の世の中バイトならいくらでも出来ると思います。
５年間ニート生活をしていた自分でも、こうやって半年間トラブルもなく働ける職場もあるくらいですから（笑。
自分の身を守るために警戒することは必要ですが、必要以上に「ブラックバイト」という言葉に踊らされないようにしたいものですね。
[5回]
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