この前の仕事中のこと。
 アネさんが食材や道具を運んできた際、インフルエンザのことなどの世間話をしていると、アネさんが「彼女とかはいるの?」なんてことを聞いてきました。
 こういうことを職場で聞かれるのはおよそ7年ぶりですが、自分としてはどちらかといえば苦手。
 というのも、今までの人生で彼女がいない時間の方が圧倒的に長い男ですから(笑。
 でもまぁ、これもコミュニケーションの一つのようなもの。
 アネさんにこちらを小バカにするような意図があるわけでもないので、普通に答えました。
 「そんな人いませんよ~」と。
  するとアネさん。
 いきなり、
 「え?kanimisoさんて男の人好きなの?」
 と聞いてきました。
 自分としてはちょっとビックリ。
 「ずいぶんと臆せずデリケートな問題を突っ込んできやがる」と思って。
 そのため、
 「いやいや、本当にそうだったらどうするんですか」
 と、ツッコミ返すと、アネさんいわく、今の若い人たちはそういうことを自らカミングアウトするから聞いてみたんだそうで・・・。
 そして実際、他の部署の若い社員の中には「男も女も好き」とアネさんに話してきた人もいるとのこと。
 ここ7年以上、社会と繋がってなかった生活を送っていた自分は驚きました。
 「え!?今はそんなにオープンな時代なのか!」と。
  まぁ、確かによくよく考えてみれば、近年は昔に比べてそういうことに対する世間の意識もだいぶ変わってはきたと思います。
 テレビやネットなどのメディアにおいてもハッキリ公言する方もみかけますし。
 そのおかげで、昔よりは「こういう人もいることは普通」ということが分かってきて理解も進んだ気がします。
 (むろん、まだまだ理解を示さない人もいるし、拒絶反応をする人もいるので簡単なことではないかと思いますが)。
 だから若い人が隠さず言うのも、別におかしなことではないのかもしれません。
  と、そんなことがあるとは思いつつも、自分は普通に女性が好きです。
 だからアネさんに、
 「いやいや、自分の面倒(生活)をみるだけで手一杯ですから・・・」
 なんて話すと、アネさんが、
 「まぁ、今は結婚しない人もだいぶ増えたよね~」
 なんて話を。
アネさんの従妹や友達(40~50代)にも、「もうずっと1人でいい」と言って暮らしている人がそれなりの数いるようです。
 一度は結婚してもその生活に嫌気が差したり、「1人でいる方が気楽」といって結婚しないのだとか。
 
 ただ、これも昔であれば周りからはだいぶ白い目で見られることのようだったと思います。
 例えば自分のように40代で親元にいて独身だったりしようもんなら・・・。
 「かわいそうに・・・誰とも結婚出来ないんだね~」
 なんて周りからだいぶ蔑まれるような時代だった気が。
 
 「昔は40代で1人で過ごしていた人なんていない」と、老人たちが集まって談笑しているのを、この前ある番組でみました。
これを聞くと、昔は本当に独身者にとって生きづらい時代だったように感じました。
 それこそ独身だったら「人間性に問題がある」と決めつけられていたような。
 そういうことを踏まえると、今は自分のような男でもだいぶ生きやすい時代なのかもしれません。
 親戚づきあいや周りのことを考えると、時にはしんどく感じることもありますが、今のところは「1人身は楽」と思って生きている自分。
 当分はこのままのんべんダラリと暮らしていこうと思います。
                
[3回]
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