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烙印

テレビ番組「爆報 theフライデー」にてよく放送される「あの芸能人は今!?」的なものをたまに見ています。

以前、自分が3~5歳ぐらいの頃にみた特撮ヒーローの残酷な「今」を見せられた時は、かなり考えさせられました。

特撮ヒーローの主人公をやった後、その後も芸能界で残れるのは極一部で、ほとんどは表舞台から姿を消す現実に。

でも、よく考えれば1年単位で次から次へと新しいヒーローが出てくるのですから、よほど強烈なインパクトでもなければ消えていってしまっても当然のことなのですよね。

一部のマニアからはずっと崇拝されるとしても、それだけでは食べていけるわけではないですし。

いやはや、本当に酷なものですね・・・・・・。

 

 

先日、この番組で、歌手だったけど2年間で芸能界を引退した女性の特集をしていました。

CMや予告などでは「あの女性は今、地下で働いていて・・・」みたいな煽り。

芸能界の第一線にいたけどわずか2年で引退して、その後は寂しい人生を送っている・・・ということを連想させるような雰囲気で番組は進行していき、単純な自分は「よほど不幸な人生を送ったのかな」と思っていたのですが、実際の放送を見てみると地下というのは、自身が経営しているクラブが地下にある店ということだけでした。

まんまと釣られた自分が憎い(笑。

 

 

で、更にその女性の話を聞くと、芸能界引退後は一般男性と結婚して娘たちが3人いるとのこと。

「今は不幸」というキーワードが頭にあった自分は思わず、「いま、十分に幸せなんじゃん」とツッコんでしまったのですが、その後、すぐにハッとしました。

女性は結婚して子供を産んでいれば幸せだという、固定観念にとらわれている自分の考えに。

 

 

以前、このような記事を書きました。
「何をもって幸せとするのか?」

もちろん、この記事を書いた気持ちに嘘偽りはなく本心です。

でも、こういうことを書く自分でも、意識の根底には「女性は結婚して子供を産む=幸せ」ということが刻み込まれている事実を考えると・・・・・・・。

 

 

世間一般的な幸せの価値観である「結婚」や「子ども」。

今の自分にとって、これらのことを押し付けられると、

「独身でもいいじゃん!」

「別に子どもがいなくても不幸とは限らないだろ!」

ということを強く思って乗り切っていたのですが(笑)、そんな自分でも結局、心の奥底で思っていたのは、

「結婚することと子どもがいることは幸せ」ということ。

これは今までの人生の中で植え付けられた価値観で、これを変えるのは至難の業だと実感しました。

つまり、親戚のじいさんなんかが「早く結婚して子供を作れ!」と自分に言ってきたとしても、それは仕方のないことなんだと。

それがその人にとって「理想とする幸せの形」というものなのでしょうから。

そういったことを言うのも悪気があるわけでもないでしょうし、更に言えば、特に深い考えがあるわけでもないのでしょうね。

ま、こんなことを言う親戚はいませんが(笑。

もし言ってくるじいさんが居たら、正拳突きで鎖骨をへし折ろうと思います。

 

 

だから、世間一般のそういう思想にどれだけ抗っても無駄だと悟りました。

現状、人の道から外れている自分でさえ、こんな価値観なのですから。

普通の生活を送っている人なら、尚更、「結婚=幸せ」「未婚=不幸」という図式は当然すぎるのでしょう。

自分のような人間が吠えれば吠えるだけ、強がれば強がるだけピエロでした。

今さらすぎてすいません(笑。

 

 

というか、最初に書いた話の特撮ヒーローのその後などがテレビのネタになるのも、一般人が思い描く幸せになっている姿を裏切っているからこそ成り立つわけで。

今も頻繁にテレビに出ているならネタにはなりません。

表舞台から消え去って、普通の人から見たら下になるというか不幸な出来事があってこそ、面白いわけです。

ゲスな話だし、ご本人からしたら「お前らに関係ないんじゃ!」という感じだと思いますが・・・・・・。

結局、世の中にはそういう無意識な理想に溢れているのでしょうね。

 

 

あと、人間は現在、どの立場にいるかで考えも大きく変わるもので。

自分がもしも結婚していて子どもがいたら、こんなことは考えていないでしょうから(笑。

うん、つまりはそういうことなのですね。

 

 

このように考えれば、今後周りから何を言われてもスルー出来そうな気もしますが、やはり心の奥底に根付いた価値観により苦しめられることは絶対になくならないでしょう。

時代によって違うのでしょうが、刻み込まれた価値観というのは、死ぬまでついて回るものだと思います。

「男は涙をみせるものじゃない」「女は結婚して子どもを産むべき」

今の時代、自由な生き方が比較的許されるようになってきたとは思いますが、なかなか根深い問題だなぁと思った次第でございます。


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