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影牢 もう一人のプリンセスレビュー 



影牢シリーズ。

格闘能力はほぼ無い主人公が、館に仕掛けた罠で様々な人物を狩っていくというゲームです。





これだけ聞くとゲスなゲームに聞こえるでしょうが(笑、裏では大きな陰謀がうごめいている物語でもありまして・・・。

そんなに単純なゲームではありません。

自分はプレイステーションで最初に発売された「刻命館」から今作に至るまで全てをプレイしてきました。

-影牢Ⅱ-Dark illusion-」が発売された後は数年間まったく音沙汰がなかったので、もうこのシリーズは発売されることはないと嘆いていたので、昨年からこうしてシリーズの続編が発売されることはとても嬉しいことでした。

 

 

そんなゲームの集大成であると言われている今作。

期待に胸を膨らませて発売日に買い、一通りプレイしたので感想を述べさせていただきます。

ネタバレも含みますのでご注意を・・・。

 

 

■ クエスト(ナイトメアプリンセス)について

 

今作の目玉、新しい主人公のヴェルギリエを操作するモードですが、簡単に言えば前作の「ミッション」を制限時間ありにしたものという感じです。

ステージ間の移動は出来ず、一つの部屋でお題をクリアします。

 

 

まず初めに違和感を受けたのは、敵キャラクターのセリフの音声が無いこと。

前作のストーリーモードでは全員しゃべっていたのに、ここでは一切しゃべりません。(掛け声や悲鳴はありますが)

だから前作に慣れきっていると自分にとっては非常にもの足りなくて・・・・・・。

容量の関係などもあってカットせざるを得なかったのでしょうが、これがあるのとないのとでは敵キャラクターに対する感情移入の度合いが全く違うので、とても残念でした。

 

 

それと今までのシリーズで共通していた「主人公に格闘能力はない」という部分から脱却し、「キック」というスキルを持つヴェルギリエ。

使う前は「これじゃ影牢シリーズのイメージが壊れてしまうんじゃ・・・」と不安になりましたが、実際にプレイしてみるとそんなことはありませんでした。

なんというか、キックを使って自分が有利になる分には構わないというか・・・。

結局、人は自分に都合の良いことに関しては寛容になるのだと分かりました(笑。

他にも「ダッシュ」や「サマーソルトキック」というものもありますが、ありといえば有りだと思います。

こういうタイプの主人公が1人ぐらいいてもいいのではないかと。

 

 

難易度としては「そこそこ」といったところでしょうか。

前作のミッションを100個中15個しかクリア出来なかった自分でも、100%までは達成出来ました。

最初は無理難題に見えても使うトラップ次第では、わりと適当でもクリア出来たりします。

あと、「運」の要素も絡んだりするので・・・。

お題によってはひたすら同じ作業を繰り返すだけになり嫌気が差すときもありますが、最初は無理だと思っていた条件を自分で考えてクリアしたときの達成感はかなりのものです。

たとえば「仕掛けを4個以上使って敵を倒せ」なんて条件の場合、最初はそれぞれ別な仕掛けを組み合わせることを考えて苦労したりもしましたが、途中で「同じ仕掛け」繰り返し使ってもいいことに気づき、2個の仕掛けの往復で簡単にクリア。

こういうことに自分の力だけで気づけたときの快感はかなりのものでした。

「絶対この方法じゃないと無理」というのはそんなにないので、ある程度の根気があれば楽しめると思います。

最初はつまらなくても、50個ぐらいクリアすると楽しくなってきます。

そこまで頑張れるかが一つの壁かと(笑。

 

 

で、ここからはナイトメアモードの不満点を。

 

◆ ヒロイン同士の戦いがビックリするほど面白くない

 

途中のクエストで敵として過去のヒロインたちが出てきます。

当然、向こうもトラップを仕掛けて攻撃してくるのですが、これが想像以上に単調な戦いというか・・・。

正直、「どんな戦いになるのだろう」と期待していた自分にとってはガッカリ感が半端ではありませんでした。

だって相手のトラップがどこに仕掛けられたか目視で確認できる戦いですから。

お互いにパンチをブンブン振り回して当たった方が勝ちみたいなものと言えば伝わるでしょうか。

で、攻撃されたほうは死ぬまでなぶられ続けるというシステムみたいな・・・。

実際、一回攻撃を当てられてからといって即死までやられることはありませんでしたが、そんなことはどうでもいいほどつまらないヒロイン同士の戦い。

勝っても負けても寒いものがありました。

 

◆ 異なるヒロインを使えるのはけっこう楽しい

 

ヒロイン同士の戦いはつまらないものでしたが、自分で別なヒロインを操作したときは想像以上に楽しかったです。

それぞれに異なる能力をもっていて、それがけっこう強い。

自動で敵の攻撃を避けてくれたり、好きなだけ相手を足止めできたりするので。個人的にはボーナスステージのように感じました。

期待していなかっただけに面白かったです。

 

◆ ミレニア役の声優・・・

 

いろいろな諸事情があるのかもしれませんが、ヒロインの1人、「ミレニア」の声優に素人を使うとは思いませんでした。

これまでのシリーズに登場したヒロインに対して、ファンの中にはかなりの思い入れを持っている人も多いはず。

だからどの主人公も大事だと思うのですが、ミレニア役だけなぜか素人(歌手の方)。

当然、素人の声になるわけですが、これが他のヒロインの声優さんたちはきちんとしているため、掛け合いを聞いているともうひどさが強調されています。

ほんと、聞きたくもない素人のカラオケを聞かされている気分。

一瞬、「感情を持たないミレニアというキャラだから、あえて素人さんを起用したのかも」と少し思いましたが、その声を聞き続ける度、こういう理由ではフォロー出来る範疇を超えていると思いました。

もうマジでなぜこんなキャスティングをしたのか理解不能というか・・・・・・他にきちんとした声優さんはいるはずなのに。

この配役を決めた人を電気椅子で死なない程度に拷問したい気分です。

 

 

■ ストーリー(ダークサイドプリンセス)について

 

前作がより遊びやすくなったモードです。

いろいろな面でかなり快適になったので前作をプレイするのであれば、こちらで遊んだほうがいいと思います。

新しいトラップの追加により、難易度も下がったと思いますし。

 

ただ、こうしていろいろと改良をしてよくなったとしても、あるステージに行くとフリーズするというバグには心底参りました。

ある程度のお題をクリアしていたのに、なにげなくステージ間の移動をしたらフリーズ。

何も特殊な行動をしていたわけではなく、あくまでも普通のことであっさりとバグるのです。

いまどき、こんなゲームあるのだなと驚かされました。

 

 

現在、そのバグは修正されておりますが、そうなるまでにかかった日数は3週間。

発売日に買った人間ほどバカを見るというのは何とも・・・。

これだったら修正データがアップデートされた後に買ったほうがストレスを感じないですね(苦笑

今はネットで修正データを配布出来るとはいえ、このようなお粗末なバグをほったらかしにして発売したゲームを買わされた事は忘れずにいようと思います。

ほんと、「後で修正できるから許して」なんて通用しないんですよ。

ユーザーは何千円というお金を払ってゲームを遊んでいるのですから、発売した時点で完璧なものを出してください。

というわけでこの致命的なバグのせいで、最後の方はこのゲーム全体に関してすっかりやる気が削がれました。

なんというか、こんなお粗末なバグを残したままにするスタッフの姿勢に、「やり込む価値はそんなに無いゲーム」かなと思わされたのです。

 

 

 

と、このようなことを踏まえるとこのゲームの評価は1.5点です(5点満点)。

バグがなければ3.5点ぐらいの十分に遊べるゲームだとは思いますが、致命的なバグがあったのでマイナス2点。

これから買う人にとってはまったく影響はないでしょうが、発売日に買って被害を受けたものとしてこの点数にしました。

もし、今後もこの影牢シリーズが発売されるなら、最低限のことはしっかりやってから発売してほしいと思います。

まぁ、もうこの会社のゲームを発売日に買うことはないでしょうが(笑。

 

 

今は見ることが出来ないバグ画像。

扉を開けると真っ暗なステージが出て、数秒後フリーズ。

ほんと、ありえないですわ・・・。

 


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