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親の衰えを感じるとき

 
 
 2カ月くらい前の秋のこと。
母が叔母さんたちと旅行に行く前日、「車のパネルに見慣れない表示が出た」と自分に言ってきました。
母が車を乗り換えたのは今年の3月。
最新式の多彩な機能を持った車ですが、高齢者の母はいつも「よく分からない」とボヤキながら何かあったときのため説明書を携帯して運転していました。
 
 
で、この日は特に変わった操作はしていないが「はじめて見る表示突然出た」とのこと。
なにやらガソリンのマークのようなものだそうで・・・。
 
 
そして運転中に1回警告音のようなものが鳴ったとのことで、「明日の出発前に確認しておきたい」という話でした。
「何か不具合でも起きているんじゃ・・・」なんて不安を抱えながらではせっかくの旅行も台無し。
今年は自分も車に関するトラブルでだいぶ苦しんだ身ですから、そういう不安を消しておきたい気持ちは充分に分かります。
自分も助手席に乗り込み、説明書を片手に確認することに。
 
 
 説明書のパネルについて書かれたページをみると、すぐにハンドル横のボタン2つを押すと表示が変わることが分かりました。
母に説明書を見せながら、「このボタンを押して」と指示。
そして母はボタンを押し始めたのですが・・・パネルの表示が一向に変わりません。
それを見た自分は「あれ?俺が間違っているのか?」と説明書を見直しましたが、押すボタンは合っています。
そのため、母が2つあるうちの間違った方を押したと思い、
「なんで間違った方を押しているんだよ!」
と声を張り上げてしまいました。
しかし、母の指先をよく見てみると、押すボタンは間違っていないことに気付き・・・。

 
 
 自分から見ても母の指先は間違いなくボタンに触れています。
が、パネルの表示がまったく変わらないという不思議な現象。
これを見て?マークが頭の中を周り始めました。
でも、このままではらちがあかないので、母にボタンから指を離してもらい、自分が助手席から手を伸ばしてそのハンドル横のボタンを押してみると・・・指先に「カチッ」とした感触があり、それに伴いパネルの表示が説明書通りに変わりました。
その後もボタンを押す度に表示が切り替わるパネル。
これを見たとき唖然としました。
「(母は)こんなボタンを押すことすら出来なくなってんのかよ・・・」と。


 この後、母に「こんなに簡単に切り替わるのに」と言うと、母は
「なんかちょっとボタンの押し方を勘違いした」
「指先で少し触れれば大丈夫だと思っていた」
みたいな言い訳をしていました。
でも自分からすると・・・。
特に固くもない、子どもでも簡単に押せるようなボタンを押せない母の姿をみて、老化により衰えを実感せずにはいられませんでした。
「ついに本格的な衰えがやってきた」と。
 
 
 ちなみにこの見慣れない表示の件ですが、単に航続距離の表示という便利なものでした(笑。
「あと何キロ走れます」というもの。
でも、ガソリンのマークが出たから母は「どこかから燃料が漏れている?」なんて不安になったようです。
 
 
と、まぁこんなことがありつつも、翌日母は旅行に行き楽しんできたようで、メデタシメデタシなのですが・・・。
そして、その後母の行動を何気に注視していますが、家事はいつもどおりやっているので大丈夫そうです。
車の運転なんかも普通に。
ただ、これからますます本格的な衰えが来ることは避けられません。
初めて露骨な親の衰えを見て思っていた以上にショックを受けましたが、これまで迷惑をかけてきた分だけしっかりフォローしていこうと思います。

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