時間に余裕を持って家を出ると、思った以上に道路が空いていて１５分前に会社に到着しそうに。
１０～２０代のころは「早く着くに越したことはない」 「遅刻するよりはいい」なんて考えだったこともありますが、正社員として働いた際、いろいろなことで「あまりに早く来られるのは何においても迷惑になる」ということを知りました（笑。
だからこの日もしばらく周辺の道路をグルグルと周って時間潰しをしてから、当初の予定通り指定された時間の８分前に到着。
車を停めて会社の中へ。
中では主婦らしき方２名と３０歳くらいのスーツ姿の男性が作業中でした。
「すみません、パートの面接で来たkanimisoと申しますが・・・」と告げると、すぐに別な部屋に通されました。
その部屋の中には自分より若い男性、女性社員が１人ずつと、５０代くらいの物腰の柔らかそうな男性が。
自分の面接をするのは５０代の方で、若い社員２人はデスクワークの最中のようです。
挨拶をして履歴書を渡し、面接がスタート。
最初は年齢のこともあり「かなり見下される感じで面接されるかも」なんて考えもありました。
が、今回面接してくれた男性の方はまったくそういうオーラを出さす、自分に対しての言葉遣いも非常に丁寧。
そんな面接官とやりとりしていると、「世の中には立場が上でも、下の者に礼節を持って接してくれる人もいるんだ」と感動を覚えました。
というのも自分の場合、５年前は下の者に対して「貶める・扱き下ろす・吊し上げる」を毎日やってくるクソ社長の元で働いていたので・・・。
それゆえに自分は「上司というのはこういう人間」と思い込んだままで５年間過ごしてきたのですが、この面接官の方によりそんなイメージは消え、こんなことを思いました。
「ああ、これがまともな会社の上司なんだ」と。
でも、こういうのも本当にその会社だけで働いているときには分からないものなのですよね。
外に出て初めて分かるという・・・。
そんなわけでいつしか緊張もやわらぎ、思っていた以上にも受け答えもきちんと出来るようになったのですが、回答に困った質問が一つありました。
「それは前職の退職理由」。
自分としてはこの５年間のブランクについて聞かれると思い、そのことについては考えていたのですが、退職理由についてはまったく聞かれると思っておらず・・・。
言葉に詰まり数秒考えましたが、やはりいくら何でもこれまで皆さんにお伝えしてきたように、ストレートに「クソ社長が原因です！」と答えるのは非常識（笑。
だからもう一つの大きな退職理由「自分の能力に限界を感じた」ということを説明しました。
今思えばもう少しマイナスじゃない理由にした方がよかったと思いますが、このときはこれしか思い浮かびませんでした。
で、後で面接について調べてみると、『退職理由】はよく聞かれる質問の一つとのこと。
時間があるのにきちんと面接に対する準備をしなかったことを反省しました。
と、まぁこんなミスもありましたが、基本的にはかなり優しい面接官の方だったので精神的に弱い自分としては助かりました。
自分だけが話すのではなく、こちらにも繰り返し「疑問や不安に思っていることはありませんか？」という感じで確認してくれる方だったので。
それと、この面接官の方が素晴らしいと思った点は「パートはあくまでもパート」という線引きをしてくれていたこと。
昨今はパートやバイトにも、安い時給で社員並みの責任を押し付けてくる会社もあるという話も聞きますが、この方は違っていました。
「残業することもありますが大丈夫ですか？」という質問に対し「自分は大丈夫です」と答えたのですが、その後に「ただ、パートですから何か予定があるときなどはそのまま帰っていただいて構いません」言っておられて・・・。
この点も、前のクソ社長は「パートでも社員並みの仕事をするのは当然」という理論の持ち主だっただけに再び感動。
「そうだよな、それが当たり前なんだよな」と、自分の考えの方が正しかったことを再確認しました。
こうして数年ぶりの面接は、面接官の方の人柄によりおだやかに終了。
この面接では「とにかくこちらの仕事を優先します」ということをアピールし、それなりに手応えがあったので翌日にでも連絡が来るかと思いましたが、現時点では来ていません。
受かった場合は携帯に連絡が入り、不採用だった場合は履歴書を送り返してくるとのことだったのですが、今のところは履歴書も戻ってきておらず・・・。
ネットで調べてみると採用になる場合は２~３日中に連絡が来るケースが多いとのこと。
でも、特に「○○日まで」と言われていなければ結果が来るまでに１週間ほど待つのも常識みたいなので、もうしばらくは待とうと思います。
まぁ、ダメでもそんなに落ち込みません。
冷静な判断が出来る人なら、５年のブランクがある人間をそう簡単に雇わないと自分でも思いますから（笑。
次に向けて進んで行こうと思います。
[13回]
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