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食べられれば何でもいいというわけではないのがツマミなんです



無職生活を送っている中でもっとも「なんて空しいんだ・・・」と思っていたことは晩酌のために自分用のツマミを作っているとき。
40歳ちかい男が自分のためだけにツマミを30~40分くらいかけて作る・・・。
「世界で一番はかない時間」といっても過言じゃないような気がします。
 
 
モッツアレラチーズを切って春巻きの皮で巻いて作るチーズ春巻き。
 

と、こんなことを書くと「じゃあ作らなきゃいいじゃねえか」という方もいるでしょうが、ずっとこういう生活を送ってしまうと、いまさらツマミなしで酒を飲む事も無理になり・・・空しい気持ちを抱えながらも常に作り続けていたのですが、ある時期からセブンイレブンやイトーヨーカドーで売られている袋に入った惣菜をよく買うようになりました。
安くて美味しい上に日持ちもするから、非常に使い勝手がいいというのがその理由。
だから何品かは常に冷蔵庫にストックしていて、自分が作ったツマミの内容に合わせて追加して食べるようにしていたのですがある日、自分でツマミを作るのが面倒になり、全部この惣菜だけで晩酌をすることに。
 

 

で、食べてみると・・・いつもと同じ味なのにこれが不思議なほどおいしくありません。
きちんとした容器に移し替えているにも関わらず。
ま、もったいないから当然全部食べましたが、最初から最後までテンションは下がりっぱなし。
なんか非常に味気ない晩酌になってしまい、こんな愚かな選択をした自分を恨みました。
 
 
このことにより、お酒のツマミは食べられれば何でもいいというわけでないことに気付きました。
要は自分の場合は、自分の味付けしたツマミ+コンビニ惣菜という組み合わせでやっていたからちょうどよかったのだと分かったのです。
手間暇かけている分、知らず知らずのうちに美味しく感じている部分もあるのでしょうね。
 
 
というわけで、これからも空しさを感じながらもツマミを作り続けようと思います。
面倒ですが、1人で生きていく上ではこれくらいのことをしていかないと余計に人生がつまらなくなると思うから。
世界で一番はかない時間はこれからも続きます(笑。

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