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最近、この手の事件もよく目にしますが、その度にやるせない気持ちになります。
まぁ、どんな事情があったかは当人たちしか知る由はありませんが・・・・・・
でも、それにしたって刺すことはないと思うのですよね。
自分の中高生時代を思い出すと、父との関係は決して良好ではありませんでした。
反抗期も重なって何かについてイライラしていました。
で、それを見てまた父もイライラして言い争いになるという構図。
そんな中でも覚えているしょうもないケンカは、電子レンジの上に乗せていたものが何かのはずみで落ちたときの事。
自分が普通に電子レンジの扉を閉めて数秒経った後に物がドサドサと落ちたのですが、そのとき、自分と母は「何らかの偶然で落ちた」と思っていた矢先、父が「kanimisoが扉を強く閉めたから物が落ちたんじゃないか?」と言ってきました。
それを聞いた自分は「いや、普通に閉めただけだけど?」と言い返すと、父は「普通に閉めたら物が落ちるなんてありえない!お前が強くやったからだろ!」反論。
そのまま、激しい言い争いに突入しました(笑。
ま、さすがにこれは「父が言いがかり」をつけてきたとしか取れなかったので、普段は父に対して物を言わない母でも注意していました。
「なにもそんなこと言わなくてもいいじゃない、何かのはずみで物が落ちることなんてよくあるでしょ」と。
これはその一件から20年経った今でも、その通りだと思うし、どう考えても父がおかしいと思っています。
まぁ、お互いにイライラしていたときで、相手のミスを見つけたら攻撃せずにはいられない時期だったから仕方ないとも思いますが。
でも、こういう時期にしろ、当然の如く「父を殺そう」なんて発想は頭の片隅にも浮かびませんでした。
「何とかしてやりこめたい」 「ギャフンと言わせたい」的な気持ちは強くありましたけど。
まぁ、親との仲が悪いときなら、このくらいのことは誰でも考えるし普通だと思います。
だからそれを踏まえると、最近の子がやる「刺す」という行動はずいぶんと極端だなと思うのです。
どんな事情があったにせよ。
親子関係についてこの歳になって思うことは、やはり「大人にならねば分からないことがたくさんある」ということ。
学生のころは金持ちの家の子どもと自分を比べて、「うちは貧しい」と考えた事もありましたが、実際はまったくそんなことはありませんでした。
というか結局、経済状況なんて上を見ても下を見てもキリがありません。
普通に3食ご飯を食べることが出来て、普通に学校にも通うことが出来るなら、十分に幸せだと思います。
昨今、ニュースなどで様々な子どもへの虐待事件を知ると尚更。
ご飯も食べさせてもらえず、暴力を振るわれて辛い想いをしながらの生活を余儀なくされている子もいるわけですから。
普通に生活しているだけで、実は凄いことなのです。
だから、何と言いますか、若い頃は親に対して様々な不満を抱くのも分かるのですが、その気持ちはぶつけるにしても「ケンカ」程度で済ませてほしいのです。
それを越えて「事件」までいってしまうと、お互いの今後の人生がとんでもないことになりますから。
腹が立つことがあっても、刃傷沙汰はご勘弁ということです。
ま、未成年のうちは親に従うしかなく、不満がどうしても募ることもあるかとは思います。
しかし、それはどうしようもないので、そこは堪えるしかありません。
そして、大人になって選択史が増えてから、自分なりに判断して色々やっていけばいいんじゃないかと。
まず親元から離れれば、見える景色も違ってくることも多々ありますし。
それでもダメなら縁を切ることも止むを得ないし、世の中見渡せば仲の悪い親子も結構いたりしますからね・・・。
ちなみに「物が落ちた」というどうでもいい一件で大ゲンカしていた僕と父ですが、今はとっても仲良しです(笑。
ま、仲がいいというか、お互いに「余計な事は言わない」というちょっとした気遣いで関係は随分変わるもの。
前途ある若者にこそ、このことを踏まえて生きていってほしいです。
包丁を持つ前に、やれることは案外たくさんありますから。
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